沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 障害者支援施設 鵠生の叢

ページ番号1027405  更新日 2024年3月4日

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基本情報

  1. 事業所名:障害者支援施設 鵠生の叢
  2. 経営主体:社会福祉法人 ニライカナイ
  3. 所在地:南城市大里字大城1388番地

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.職員が働きやすいような工夫がされている。

施設では、利用者の重度化、高齢化への対応として職員を加配しシフト勤務の夜勤者を3名から4名に増員した。また、利用者の現状に合わせて勤務体制を見直し出勤時間を30分早くするなどの対応をしている。職員の努力により得られる資格手当を充実させ職員に資格取得を奨励している。1~10キロメートル以内の徒歩や自転車通勤の職員に対しても通勤手当を支給し、特別休暇として誕生日休暇を設けている。その他業務の効率化のためにICT業務支援ソフトの導入を検討しており、職員が働きやすいように工夫している。

2.意思決定支援の取り組みが丁寧になされている。

外出支援の際には、外出先の希望、乗り合わせる車種の希望、利用者・職員も含めた同伴者の希望を確認するなど利用者の意思決定支援に丁寧に取り組んでいる。また、外食時のメニューを写真で選択させたり、好むテレビ番組を録画していつでも観たい時に観ることができるようにするなど、一人ひとりの利用者が望んでいること、やりたいことを尊重する支援に取り組むことにより、生活の充実や喜びに繋げている。

3.コロナ禍においても可能な限り行事に取り組み、利用者の生活を停滞させないような工夫をしている。

コロナ禍においてドライブや地域交流が困難になる中、大型スクリーンでの映画鑑賞・街のコーヒーショップのような場を設けてのコーヒータイム、職員が持ち寄ったリサイクル品を並べてのフリーマーケット・段ボール箱を並べて作った迷路ゲームなど施設内でのプチイベントに、積極的に取り組んでいる。コロナ禍以前よりも施設内でのイベントが増えており、利用者の生活を停滞させないような工夫を進めている。職員がアイディアを出し合って、利用者と共に楽しみながら、質の向上を目指して実践していくことで利用者のエンパワメントにも繋げている。

改善を求められる点

1.評価結果の文書化と改善計画を策定することが望まれる。

職員は、年1回階層別に作成された「期待される職員像」に基づいて自己評価を行い、管理者と面談している。第三者評価を3年に1回受審する計画があり、職員全体で自己評価にも取り組んでいる。評価結果については職員に周知し、マニュアルの追加整備や新人職員でも利用者一人ひとりの特性が理解できるようにプロフィール票を整備している。
今後は、評価結果から明らかになった課題等について文書化し改善に向けて計画的に取り組むことが期待されている。

2.苦情・相談の状況について公表することが望まれる。

苦情解決体制が整備されており、意見箱が玄関近くに設置されている。文字を書ける利用者が少ないこともあり実際に投函された事例はなく、利用者の意見・要望はオンブズマンや日々の関わり・コミュニケーションの中で拾いあげ、対応がなされている。
今後は、その仕組みを説明したポスターを掲示し、苦情記入カードを配布したり保護者・利用者にアンケートを実施するなど利用者や保護者が苦情や要望を述べやすい環境を整備することが望まれる。また、苦情がないことを広報誌やホームページ等で公表することが望まれる。
 

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

2回目の受審にあたり、評価項目に職員一人ひとりが向き合うことができたことが、まず大きな成果と感じています。法人の目指す方向性(理念・経営目的・経営方針など)を改めて周知する機会にもなりました。今回もたくさんの課題が浮き彫りになりました。虐待の項目がC評価で、利用者様を守るためのプロ意識の欠如と考えています。具体的な改善に向けて、今からできることを、また、頂いたアドバイスを全職員で取り組み、当事業所のサービスの質の向上に取り組んで参ります。

評価結果の詳細

第三者評価機関

一般社団法人 沖縄県社会福祉士会

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
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