沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 那覇市立泊こども園

ページ番号1028206  更新日 2024年3月18日

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基本情報

  1. 事業所名:那覇市立泊こども園
  2. 経営主体:那覇市
  3. 所在地:那覇市泊2-23-9

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.認定こども園の特性を生かした子育て支援を行っている。

保護者が安心して子どもを預けられるよう、また、保護者とのコミュニケーションや子育て支援として、おしゃべりノートや出席ノートの活用や個人面談等を実施している。保護者からの相談については、保護者の事情に配慮して相談に応じ、担任で困難な相談については、教頭、園長と協議して対応している。保護者の出産や病気などの事情に応じて、預かり保育や社会資源の活用をアドバイスして対応している。子どもの活動等、保護者と共有・共感できるように、ドキュメンテーションを作成し、玄関口に掲示している。地域の未就園の親子を対象に、園庭開放を実施している。また、園庭開放時に、親子連れが気兼ねなくオムツ交換ができる部屋として、また子育て支援センター「すまいる」の出前支援を行う場所として多目的室を提供し子育て支援を支援している。今回の第三者評価保護者アンケートでは、「園でお子さんは楽しく過ごしていると思いますか」の問いに、「思う」の回答が100%で、学校評価の保護者アンケートでも高い評価を受けている。

2.子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

園庭や教室では指導計画に基づいて月や季節ごとに複数のコーナー遊びの環境を整えている。調査日当日、カセットデッキを自分で操作し、好きな曲に合わせてダンスを繰り返し踊る子どもや園庭のガジュマルにいろいろな昆虫が止まっていることを想像し製作する子どもや友達とままごとやカプラ積み木をしている子ども、一人で絵本を読んでいる子ども等、好きな遊びを見つけ一人で、または友達と関わり、思い思いの場所で遊びに取り組んでいる。廃材を利用した虫かごを作り、担任が作った見本の虫取り網をみて、友だちと工夫しながら自分の虫取り網を製作し蝉取りを楽しんでいる。色水遊びや石鹸遊びからジュース屋さんやケーキ屋さんに発展できるように、担任は子どもへ意図的な発問をして、イメージが膨らむように支援している。観察ケースに土を入れ、草を栽培した、その中で、バッタが飼育されている。園庭にはカバマダラやオオゴマダラの食草や季節の草花や野菜を栽培し、生長や収穫等子どもがやりたいことを言葉で表現し友達に伝えることから相手の気持ちに気づいて話し合いが深まるような支援をしている。6月から「わくわく集会」を月1回開催し、リトミックやダンス歌・指遊びなど様々な活動を友達と一緒に取り組むことが楽しいと集会に参加できるようにしている。

3.施設長は、教育・保育の質の向上に意欲をもちその取組に指導力を発揮している。

園長は保護者とやり取りのできる「おしゃべりノート」を活用して、保護者の思いを受け止め、毎日全員に対して返信をしている。職員のチームワークの体制として、常に職員から環境構成や教材等の様々な提案があり、話し合い、意思疎通を図るなど関係性が良く、職員の互いの強みを生かし、又カバーし合う等協力体制がとられている。(特別支援の専門職や自然環境キャンプインストラクター、パソコン操作に長けている職員)週の週案会議では、ホワイトボードを利用して、ねらいや援助内容、配慮事項等を記載し、フリー職員や特別支援ヘルパー職員にも周知し情報を共有している。1年分の行事毎に役割分担表を園長が作成し、年度初めに全職員に周知し、見通しをもって業務を進行できるようにしている。

改善を求められる点

1.中・長期的なビジョンを明確にし、中・長期の収支計画の策定が望まれる。

理念や基本方針の実現に向けた目標(ビジョン)を明確にし、施設整備や備品購入等について、数値目標等を設定した具体的な実施状況の評価を行える内容とするとともに、中・長期の収支計画の策定が望まれる。

2.遵守すべき法令等を正しく理解するための取組が望まれる。

令和4年4月からハラスメント禁止が義務化され、各職場においても研修等の実施による周知が義務になった。障がい者差別解消法、子どもの居場所づくり支援事業等幅広い分野で遵守すべき法令等を把握し、職員への周知が望まれる。

3.地域の福祉ニーズ等にもとづく公益的な園独自の活動等の実施が望まれる。

地域の具体的な福祉ニーズ・生活課題等を把握し、把握した地域ニーズに基づいて、地域の子どもの育成・支援等に関する具体的な事業・活動を計画に明示し、園独自の活動等の取組が望まれる。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

泊こども園における第三者評価を受けるにあたり、様々な学びがありました。その一つに、マニュアルを作成するだけで満足するのではなく、実践、反省、改善繋がるよう整備する事により、子どもを守り、職員を守り、質の向上につながることを再確認する事ができました。ご協力いただきました保護者の皆様、そしてご指導頂きました第三者評価調査員の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

評価結果の詳細

第三者評価機関

特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ

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このページに関するお問い合わせ

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