沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 高良こども園

ページ番号1028043  更新日 2024年3月12日

印刷大きな文字で印刷

基本情報

  1. 事業所名:高良こども園
  2. 経営主体:社会福祉法人 翼福祉会
  3. 所在地:那覇市高良2-12-1

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.地域の福祉ニーズ等を把握し、子育て支援の取組を始めている。

地域の福祉ニーズの把握については、小学校との合同学校評議員会や保幼こ小連絡会に参加して、地域の福祉ニーズの把握に努めている。小学校との合同評議員会で「小学校で寄り添い支援」があることを知り、行政から「学校で寄り添い支援」に関するパンフレットを取り寄せ、県外からの引っ越しで地域に馴染めず、支援が必要な親子を支援につなげている。子育て応援デイでは、「一緒に遊ぼう会」のチラシを作成し、小学校や地域自治会の協力を得て地域に積極的に情報を発信したことで、今年7月の「一緒に遊ぼう会」には4世帯が参加して、屋上菜園でスイカを収穫し、翌週のスイカ割行事へも参加している。子育て応援デイの参加者が知人を誘うなど広がりを見せている。

2.子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している。

各教室には常時、複数のコーナー遊びの環境を整え、登園後、園児は好きな遊びを見つけ一人遊びや気の合う友達と関わりながら取り組んでいる。園庭にはビオトープがありスイレンや水草が生え、水中の生き物グッピーやヤゴに直接触れる体験ができ、バッタや蝶が好む環境を整え、様々な昆虫に関われるようにしている。季節に合わせて花だんや畑には草花や野菜が植えられ、子どもが毎日水かけをし、育てた草花で様々な遊びに取り組み、育てた野菜を食する体験ができている。図鑑でひまわりの花一つには「1400から1500のタネがる。」と知り、友達と協力し、1,476個まで数えた実績が展示されている。各クラスでは子どもが取り組みたい遊びが深まるように保育教諭が、子どもの要望を聞き、子ども同士で話し合う保育が進められ、主体的に活動できる環境が整備されている。

3.定期的な指導計画の評価・見直しや子どもの状況把握について、職員間による周知及び共有体制がとられている。

全体的な計画や年間指導計画は、園長が中心となり、主幹、副主幹、フリー保育教諭、クラス担任が話し合い決定し、職員会議(月1回開催し全職員参加)で周知している。行事計画や絵本年間計画、栽培年間計画、環境年間計画は、各担当が主幹と一緒に振り返りを行い次年度の計画を作成し職員会議で周知している。月の指導計画は毎月の職員会議で振り返り、次月の指導計画を策定している。週の指導計画や土曜保育の内容、一時預かり保育、延長保育について、週案会議・保育会議で週の反省や次週の計画、子どもの家庭の状況などについて、常時、全職員が共有し同日に周知できる体制がある。

改善を求められる点

1.子どもを尊重した、子どものプライバシー保護に配慮した教育・保育の実施が望まれる。

子どもを尊重した教育・保育についての基本姿勢と実施方法が教育保育計画に明記されているが、排せつや着替え、シャワー時等の日常の教育保育場面におけるプライバシーに配慮した保育マニュアルの作成、及びマニュアルに子どもを尊重した教育・保育に関する基本姿勢を反映させることが望まれる。

2.教育・保育について標準的な実施方法(マニュアル)の策定、及び見直しが望まれる。

「子どもの権利擁護マニュアル」や「ハラスメント指針」、「新型コロナ感染症」、「慢性疾患」等に対するマニュアルの策定、及びプライバシー保護規定(程)や実習生受け入れマニュアル、ボランティアマニュアル、子どもの虐待防止マニュアルが作成されているが、内容の検証・見直しが望まれる。

3.安心・安全な福祉サービスの提供のための組織的な取組が望まれる。

安心・安全な教育・保育における事故事例については、収集・分析し、改善・防止策等の再発防止を検討することが望まれる。防災対策として、備蓄は1日分が保管されているが、沖縄県や那覇市防災計画では、島嶼県の事情から1週間分の備蓄を推奨している、最低3日分以上の食料の備蓄が望まれる。災害時においても教育・保育を継続するために必要な対策を含めた、業務継続計画の作成が望まれる。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

今回は2回目の第三者評価の受審でした。1回目の受審がコロナ禍の影響から後ろ倒しになり昨年度終えたばかりではありましたが、介護と福祉の調査機関おきなわの皆様には、多角的な視点から多くの気づきと課題を掘り起こしていただき、現在の私たちに足りない、または気づいていない部分を明確にしていただきました。
 開園から5年目を迎え、これまで私たちが認定こども園として取り組んできた地域や環境のなかで、定着してきた力と培ってきた園強みを活かし、更なる教育・保育の質の向上や地域の子育て支援、就学に向けた小学校との連携、子どもを取り巻く社会への対応など、次のステージに移るため取り組みをスタートさせる段階にあることを認識させて下さいました。
 今後の励みになるようなコメントや評価も多数いただけたことや利用者調査で実施した保護者アンケートでは87%の回答率があり、多くの保護者の皆ご協力をいただけたことに感謝いたします。
 これからも地域に貢献できるような園経営を心掛け、子育て世帯が安心して子育てや相談ができる地域の子育て支援の拠点として取り組んでまいります。

評価結果の詳細

第三者評価機関

特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話:098-866-2164 ファクス:098-866-2569
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。