沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 浦添西原保育園

ページ番号1006880  更新日 2024年1月11日

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基本情報

  1. 事業所名:きゃんばす浦添西原保育園
  2. 経営主体:株式会社ナーサリープラットフォーム
  3. 所在地:沖縄県浦添市西原5-4-12

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.子どもがおいしく安心して食べることのできる食事を提供している

食事に関しては、食育計画を策定し常勤の栄養士が配置され、自園調理で「ダシからおやつまで手作り」を基本としている。3~5歳児の給食はバイキング形式を実施していたが、コロナ禍で現在は担任がよそい、子どもは好きな量の皿を選んでいる。食器は陶器を使用し、0~2歳児は、声をかけながら手づかみやスプーン、フォークを使用し、2歳児は遊びの中でお箸の練習をし、3歳以上児はお箸が使えるようにしている。子どもたちが食材に触れる体験として、パパイヤとサトウキビを見せて触れさせ、匂いをかぎ、種を観察した後、給食のパパイヤイリチーを子どもたちは興味深く食べている。栽培したゴーヤーは給食で提供される等、食材への興味・関心が高まり、おかわりをする子が増えている。3~5歳児は果物の皮むきや食材のカットをし、誕生日会のフルーツパフェやハロウィーンのパンケーキ作り等を行っている。季節感のある献立として七夕ソーメンや冷やし中華、クリスマスメニュー、ちらし寿司等が提供されている。郷土料理としては、沖縄そばやイナムドゥチ、ゴーヤー・麩チャンプルー、クーブイリチー等が定期的に提供されている。
関連項目:61,62

2.家庭と連携して、保護者が安心して子育てができるよう支援をしている

送迎時に保護者へ園での様子を伝え、システム連絡帳(キッズリー)には日々の様子や保護者に伝えたいことを記入し、写真も貼付している。毎月発行する園だよりやクラスだより、おおきくなあれ(食育情報)、family(子育て支援情報)、ほけんだより等にも園やクラスの方針及び子どもの様子を記載してキッズリーで発信し、子育てのアドバイスなどを行っている。保護者との情報交換の内容は、システムのお便り帳や必要に応じて保育日誌に記録している。保護者からの相談には、「報告・連絡・相談マニュアル」の手順に沿って主任と園長に報告し、対応できる体制となっている。個人面談等は、保護者の事情に合わせて時間を設定し実施している。現在はコロナ禍により保護者は入室できないため、クラス入り口に子どもの作品やコロナ感染症対策等を掲示している。
関連項目:63,64

3.保護者が相談や意見を述べやすい環境を整備し、迅速に対応している

「苦情処理規則」を策定し、苦情対応責任者は園長で担当者を主任保育士とし、第三者委員を設置して苦情解決の体制が整備されている。苦情解決の仕組みは、玄関先と各フロアーにポスターを掲示し、意見箱を各クラスに設置し、保護者には「重要事項説明書」を配布して説明している。苦情報告書を作成している。苦情内容に関する検討の経過や対応策について、苦情対応の結果は園長が苦情を申し出た保護者等に説明し、個人情報に配慮して玄関の掲示板で公表している。苦情への対応として、駐車場の問題には新しいルールを決めて保護者に伝達し、園長が1週間駐車場に立って誘導し、朝の送迎がスムーズになった。土曜日は電話当番の体制を定めて保護者との連絡が速やかに行われるようになった等、改善されている。
関連項目:34,35,36

改善を求められる点

1.中・長期的計画の策定、及び中・長期計画を踏まえた事業計画の策定が望まれる

中・長期的なビジョンを明確にした計画の策定については、理念や基本方針の実現に向けて園独自のビジョンを明確にした上で、施設・設備や備品等の整備、人材の確保・育成等、経営面や運営面も含めた中・長期の事業計画とそれに伴う収支計画の策定、及び中・長期計画の年度ごとの計画を、当該年度計画に位置づけて策定することが望まれる。
関連項目:4,5,6,7

2.子どもの権利擁護に対する取組の徹底が望まれる

子どもの権利擁護については、「職員ハンドブック」で不適切な保育にならないために、プライバシーの保護及び子どもへの言葉かけや対応など、子どもの人権に配慮することの重要性を明示している。「不適切保育防止マニュアル」で「子ども」の最善の利益・人権・人格の尊重に配慮した保育の実施について明示し、苦情処理規則も整備している。子どもの名前は呼び捨てにせず、食事は三角食べを強要しない、準備ができた子またはグループから食べ始める等が明記されている。「虐待防止マニュアル」が整備され、早期発見のための具体的な方法や園内の情報共有と役割分担等を行っている。昨年度はコロナ禍の在宅勤務を活用し、「虐待防止マニュアル」や「不適切保育防止マニュアル」の読み込み研修が実施されている。虐待の予防について、職員は不適切な養育等の兆候を見逃さないように、朝の受け入れ時に子どもと保護者の様子や子どもの状態の変化に注意を払っている。不適切な養育の恐れがある場合は、保護者との連携を密にし、家庭訪問等で保護者の精神面や生活状況を把握して予防に努めている。特に低年齢児において、上記マニュアル等にもとづいた、一人ひとりを大切にした保育の実施徹底が望まれる。
関連項目:46

3.地域の具体的な福祉ニーズ等の把握、及び把握した福祉ニーズに基づく事業・活動の取組が望まれる

地域の福祉ニーズを把握するための取組について、年2回開催する運営委員会を通して地域の課題の把握に努めるとともに、保育所として自治会や浦添市社会福祉協議会会員、地域の消防団員としての活動を通して地域ニーズや生活課題の把握に努めている。地域の具体的な福祉ニーズの把握、及び把握した福祉ニーズにもとづいた事業や活動の具体的な取組が望まれる。
関連項目:26,27

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

当園ではこの度、開園5年目という節目で初めて第三者評価を受審する運びとなりました。開園時より職員同士協力しあい試行錯誤しながら現在の「きゃんばす浦添西原保育園」を作り上げ、今日に至るのですが、まだまだ未熟で今回の第三者評価においても、いろいろと改善点が出てきました。しかし、今回受審し本当に良かったと思う点は、職員一人ひとりの意識が高まったことにあります。現在の状態を維持し保育の質の向上に繋げていけたらと思います。特に「子どもの人権」については初心に戻り学びなおすことができました。又、保育のプロとして自分の保育観を押し付けるのでなく保護者に寄り添った保育、乳児に関しては「主体的な保育」、幼児に関しては「協同性ある学び」を大切に日々の保育を行っていく等々と共通の課題もできました。今後も全職員の共通理解を深め、資質向上に努め、更なる成長の課程をお見せできるよう努力しています。私たちに気づきと学びの機会を下さいました評価者の皆様に深く感謝申し上げます。

第三者評価機関

特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ

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沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
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