沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 宇栄原こども園

ページ番号1006878  更新日 2024年1月11日

印刷大きな文字で印刷

基本情報

  1. 事業所名:宇栄原こども園
  2. 経営主体:社会福祉法人 わかめ福祉会
  3. 所在地: 那覇市字小禄1066

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.中・長期的なビジョンと計画が明確に策定されている

法人・園が策定した理念・基本方針の実現に向けて明確なビジョンが策定されており、ビジョンの実現に向けた5カ年の中・長期計画が収支計画を基に策定されている。その内容は、園舎の建て替え工事をはじめとする環境整備・人材育成・教育体制等10項目に分類することにより進捗状況の評価可能な内容となっている。策定された計画について、園長は計画の進捗状況について評価・分析し、令和6年度の事業計画を報告する理事会等で改善策を提示している。今年度は、社会情勢の変化に伴う工事の延長等、想定外の事案に対し情報収集・法人との調整を重ね実行可能な計画の見直しを行っている。

2.自然に恵まれた環境を活かして子どもの主体的な活動遊びを豊かにする取組を行っている

こども園では、子どもが主体的に活動できる戸外活動を積極的に取り入れている。保育教諭の意図的な(目的を持った)園外活動の声かけに、子どもは各々で考えた道具を準備し活動に参加している。虫取り網で昆虫を捕まえたり、取った昆虫を虫かごに入れ、持参してきた図鑑で調べたり、季節の植物や昆虫を観察するなど自然を満喫できる活動に取り組んでいる。昆虫の苦手だった園児が豊富な体験で昆虫が好きになり楽しそうに昆虫採集する姿は保護者からも好評を得ている。

3.往復はがきを活用して仲間との心の通い合いが育まれるように工夫をしている

園では、コロナ禍ということもあり登園自粛等で休みが続いている子どもに対して、保護者と連携を取りながら、行事の前に電話を入れたり、クラスの友達が往復はがきを作成して園の様子を伝え連絡を取り合うなどの取組を行っている。クラスメートと往復ハガキでやり取りすることで子どもが、ごく自然に登園するようになることもあり仲閒との心の通い合いが育まれるように工夫している。

改善を求められる点

1.地域との連携を深め、積極的に地域支援活動に取り組むことが期待される

こども園は、昨年度より新園舎建設中のため園庭や園舎の一部が使用できないことと、コロナ禍ということもあり、地域の親子と園児との交流や育児相談等が十分にできていない状況である。新園舎移行後は、地域の子育て広場として子育て支援事業を活性化する計画があり、地域の関係機関との連携を深め、こども園が有するノウハウや専門的な情報を活かし、地域住民の育児や教育等の相談などにも積極的に取り組んでいくことが期待される。

2.効果的な人材育成のための人事管理の策定に期待したい

「期待する職員像」が明文化され細目が設けられ、自己評価のチェックリストに活用している。園長は年に2回の面談等で、職員の明らかになった課題を目標設定し、目標達成につながる実践を促している。職員の職務遂行能力・成果・貢献度については、評価のプロセスや評価方法を明確化することにより、職員が自律的に目標設定し、課題に取り組み達成感を得られる仕組みづくりに期待したい。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

2回目の第三者評価を受審し、職員が一つとなって改めて園の運営等組織の振り返りを行うことができました。運営のPDCAサイクルの機能や人材育成など自園の課題を見つけられましたので、今後その課題に向かって職員全体で課題意識を共有しながら取り組んでいきたいと思います。また、保護者アンケートでいただいた今回の結果をしっかり受け止め、更なる質の向上とこども園に求められる地域に開かれたこども園となれるよう努めて参ります。

第三者評価機関

一般社団法人 沖縄県福祉士会

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話:098-866-2164 ファクス:098-866-2569
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。