沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 レイモンドあしびなー保育園

ページ番号1006873  更新日 2024年1月11日

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基本情報

  1. 事業所名:レイモンドあしびなー保育園
  2. 経営主体:社会福祉法人 檸檬会
  3. 所在地:沖縄県那覇市泊1丁目1-2 第一生命安里ビル2階

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.子どもの権利擁護、及びプライバシー保護に配慮した取組がされている

子どもを尊重した保育の提供に関する指針として「れもんのこころ」が法人で策定され、職員に周知し理解されている。子どもを尊重した保育の実施について、保育業務マニュアルに子どもの権利条約(一般原則と4つの権利)を明示し、保育施設における児童虐待防止の手引きが作成され、取り組まれている。人権を守り尊重する保育として、3歳未満児は担当制を実施し、おむつ交換や着替え、お昼寝は周りから見えないようにパーテーションを使用し、オムツ交換時には「オムツを見ても良い?交換してもいい?」などの確認をとり、子どもの意思やプライバシーの保護に配慮されている。職員は毎年、保育スケールを活用し子どもの尊重や基本的人権への配慮について把握して評価を行い、保育の質の向上に努めている。
関連項目28、29、46

2.子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする保育を展開している

各年齢ともに、登園後や降園前に室内で複数の遊びコーナー(ままごと・ブロック・積み木・粘土・廃材利用製作・塗り絵・パズル等)で自分の好きな遊びを選んでいる。玩具や教材などは子どもたちが見たり触れたり、手が届きやすいように工夫され、体を使って遊べるように大型クッションや積み木、マットが用意されている。日中は発達に応じた遊びをコーナーと並行して友達と一緒に体験できるような環境(布遊び・氷遊び・パン粉粘土・小麦粉粘土・フィンガーペインティング・水遊び・カタツムリやグッピー観察・草花の栽培等)が整えられ、一人ひとりの遊びたい・挑戦したい気持ちが大切にされている。
関連項目 51

3.食事を楽しむことができるよう工夫をしている

園の特色として食育を掲げ、毎朝、給食に使用する野菜がクラスに提供され、子どもたちは食材に触れる体験を日課にしている。沖縄の食材も含め多様な食材で献立が作られている。3歳未満児は、担当制により一対一で援助し、エプロンやお手拭きが個別に用意され、子どもに合わせた食事の時間に、手づかみまたはスプーンやフォークを使用し、子どもの発達に応じてゆったりと食事をする環境が整えられている。特に、0歳児は「もぐもぐノート」で離乳食の過程を家庭と連携し、子どもの実態を把握しその子に合わせて支援が行われている。3・4歳児も、おなかがすいた子どもから、担任と量の調整を行い、自分で配膳し好きなテーブルで好きな友だちと食事をしている。食器は、白の陶磁器(セラミック)を使用し、汁物のお椀は和食と洋食でわけて用意されている。
関連項目61、62

改善を求められる点

1.園独自の中・長期計画の策定及び中・長期計画を踏まえた単年度計画の策定が望まれる

法人として中期ビジョンを明確にした計画が策定され、中期ビジョンの実現に向けて課題と目標が設定されている。
法人の中期ビジョンを踏まえ、園独自のビジョンも明確にした上で、経営面や運営面も含めた中・長期の事業計画と収支計画の策定、及び単年度計画への反映が望まれる。
関連項目:4,5,6,7

2.PDCAサイクルに基づく保育の質の向上に向けた取組が望まれる

保育の指導計画は策定され、月の計画や週計画は評価、見直しが実施されている。
保育の内容面だけでなく経営面や運営面も含めた実施状況の把握、及び食事の残量調査や子どもの検診結果の集計分析、保育所全体の自己評価の集計分析結果から保育の質の向上に向けたPDCAサイクルに基づく取組が望まれる。
関連項目:8、9、59,62

3.利用者が意見等を述べやすい体制の確保が望まれる

苦情解決の仕組みの確立と周知・機能については、「苦情の対応に関する実施要綱」が策定され、苦情対応責任者は施設長、担当者を主任保育士とし、第三者委員も設置して、苦情解決の体制が整備されている。苦情の仕組みを玄関先に掲示して意見箱も設置し、保護者には入園のしおり(重要事項説明書)を配布して説明している。苦情内容に関する検討の経過や対応策については、2021年度は2件の苦情があり、苦情対応報告書が作成され、保護者等にフィードバックして記録が保管されている。
ホームページでは件数だけ公開しているが、実施要綱に基づいて個人情報に配慮した上で対応結果の内容を公表することが望まれる。
関連項目:34,35,36

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

開園して初めて第三者評価を受審させて頂きました。
今回この審査にあたり保護者の皆さま、評価担当者の皆様にはたくさんのお時間とお心が寄せて頂けたことに心より感謝申し上げます、ありがとうございました。
開園からこれまでの(5年間)足跡を振り返る時間にもなりましたし、利用者アンケートでは、厳しいご指摘やご意見のある反面、暖かい励ましと共感の言葉も多数いただけました。まだまだ足りない福祉施設としての役目や地域貢献、利用者視点から見るニーズ理解など、多くの気づきと改善点を明確化することができました。
高い評価を頂いた点については今後さらに内容を高めるように努め、改善すべき点についてもできることはすぐに見直し、改善に取り組み進めはじめました。今回こうして職員一同でこの第三者評価受審に向き合い、対話を重ねることができ、また評価者の皆様にはとても丁寧な審査と評価・振り返りをして頂けたことは今後前に進んでいく大きな力となっていきます。更なる高みを目指し、子どもたちの笑顔をまん中にレイモンドあしびなー保育園、福祉サービスおよび保育の質向上に努めてまいります。

第三者評価機関

特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話:098-866-2164 ファクス:098-866-2569
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