沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 那覇市立真和志こども園

ページ番号1006869  更新日 2024年1月11日

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基本情報

  1. 事業所名:那覇市立真和志こども園
  2. 経営主体:那覇市
  3. 所在地:那覇市寄宮3丁目1番1号

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.一人ひとりの子どもを受容し、子どもが主体的に活動できる環境を整備して生活と遊びを豊かにする教育・保育を展開している

保育教諭は一人ひとりの気持ちを受容し見守りながら信頼関係を築き、園児が認められる経験を通して安心して自己発揮できるように支援している。園児の欲求や思いに寄り添い、一人ひとりの子どもを受容し、園庭や教室では、月や季節ごとに複数のコーナー遊びの環境を整え、園児は好きな遊びを見つけ、気の合う友達と関わりながら子どもの状態に応じた教育・保育を行っている。園児が小動物や草花などの自然に関わる体験を通して、自然に興味や関心が持てるよう支援している。「思いついたことを友だちと一緒に取り組むことが楽しい」と気づき、話し合いや製作を繰り返しながらお店屋さんごっこやお化け屋敷など協同の遊びに取り組んでいる。
関連項目:49、51

2.利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、満足の把握に努めている

日々の教育・保育の中で子どもが展開する室内や園庭遊びの様子を観察し、園児の表情や言動等、また朝の会や帰りの会での園児の発言等から満足の把握に努めている。保護者の満足度は、個別面談や行事開催後のアンケート、学校評価の保護者アンケートを実施して把握している。コロナ禍で中止されていた保育参観や運動会等が開催され、行事アンケートで「感染症対策にも配慮して開催され、子どもの様子を見ることができて良かった」と満足の声が多数寄せられている。学校評価の保護者アンケートからの「園内の様子を見てみたい」の声に、クラス便りに園舎内の様子を写真で紹介する等、改善に取り組んでいる。
関連項目:33

3.子どもの生活を充実させるために、家庭と連携し、保護者が安心して子育てができるよう支援している

在園児保護者の子育て支援と地域の子育て支援が全体的な計画にそれぞれに、位置づけられている。在園児の子育て支援は、家庭との日常的な情報交換を送迎時に行い、保護者の理解を得る機会として、学級開きや個人面談(年3回)、運動会や生活発表会等の行事を通して、保護者と子どもの成長を共有できるよう支援している。「入園のしおり」に年間行事や子育てに関する悩みを気軽に相談できることが記載され、保護者の相談窓口は園長と教頭とし、クラス担任に寄せられた困難な相談は、園長や教頭の助言を受けて対応している。相談内容は職員会議で報告し、内容によっては市の子育て支援室との連携、発達支援センターや放課後児童デイサービスの利用に繋げている。地域の子育て支援は、未就園児親子登園及び園庭開放、子育て相談、地域子育て支援センター「つどいの広場」との交流、園児の兄弟姉妹及び近隣保育施設を招待して演劇鑑賞会を実施し、認定こども園の特性を生かした子育て支援をしている。
関連項目:63、64

改善を求められる点

1.子どもを尊重したプライバシー保護に配慮した教育・保育の実施が望まれる

子どもを尊重した教育・保育については、園の「倫理綱領」に基づきセルフチェックリストを作成している。「権利擁護マニュアル」に子どもを尊重した教育・保育の実施について明示し、「プライバシー保護マニュアル」を作成している。着替え時は外から見えないように電気を消し、裸にならないような着替え方を指導して注意を促している。水遊びの時は目隠しをし、内科検診等はカーテンのある部屋を利用している。個室トイレにはドアが設置され、子どものプライバシーを守る工夫がされている。子どもの尊重や基本的人権への配慮についての研修の実施、及びセルフチェックリストの活用等により定期的に状況の把握・評価等を行い必要な対応を図ること、「プライバシー保護マニュアル」の見直しと職員への周知、トイレの小便器の仕切りについての検討が望まれる。
関連項目:28、29

2.教育・保育計画の各種事業計画について、PDCAサイクルに基づく実績報告の作成が望まれる

単年度の教育保育計画として、学校評価計画、延長保育実施計画、子育て支援、年間指導計画、保健計画、食育計画、安全年間計画等が策定されている。学校評価は、職員の自己評価と保護者アンケートを12月、学校関係者評価は2月など、評価と公表の時期を定めて実施されている。教育保育計画の実施状況は、毎月の職員会議で進捗状況を把握し、行事や安全計画等はその都度反省・評価を行い、研修は報告書が作成されている。単年度の教育保育計画としてのPDCAサイクルに基づく実績報告の作成が望まれる。
関連項目:6、8

3.子どもの権利擁護に対する取組の徹底が望まれる

権利擁護の取組については、権利擁護マニュアルとして権利条約から一般原則4項目と4つの権利が明示されている。方針として「4つの原則・権利の遵守」「子どもの最善の利益の尊重」「子どもの発達保障」「保護者との協力」「体罰・虐待の禁止」「自らの保育を振り返る」の6項目が提示されている。「那覇市世界にはばたくこどもの街宣言」に、子どもや保護者との約束が謳われている。「子ども虐待対応マニュアル」や倫理綱領、プライバシー保護マニュアル、相談・苦情対応マニュアル等が整備され、保護者アンケートによる意向の把握もされている。「体罰禁止とその対応方法について」は全職員へ伝達研修を実施している。権利擁護マニュアルの方針の一つである「4つの原則・権利の遵守」について、「遵守するよう努めます」と表示されているが、どの権利をどのように取り組むかの方法等を具体的に明示し、職員が理解して取り組めるマニュアルの内容の検討、及び「人権擁護のためのチェックリスト」の活用が望まれる。
関連項目:46

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

今回第三者評価を受審し、評価の結果から、調査員の皆様が、園児・保護者の最善の利益をめざして実践している本園の教育・保育について、本園が大切に努力している面を丁寧に拾い上げて評価していただいたことに感謝申し上げます。今後も自信をもち継続して実践していく事項が見えてきました。
その反面、改善点、不足している部分についてたくさんのご指摘がございました。多くのご指摘をいただいたことで、全職員の意識改革につながりました。今後も、PDCAサイクルを実践しながら保育の質の向上をめざして、職員一丸となって取り組んでいこうと思います。

第三者評価機関

特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ

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このページに関するお問い合わせ

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