沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 那覇市立壺屋こども園

ページ番号1006870  更新日 2024年1月11日

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基本情報

  1. 事業所名:那覇市立壺屋こども園
  2. 経営主体:那覇市
  3. 所在地:沖縄県那覇市牧志3-14-12

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.子どもと地域との交流及びを子育て支援のための取組を行っている

地域や家庭との連携及び子育て支援を全体的な計画に位置付け、地域との関わり方の基本的な考え方が「地域との連携計画」に明示されている。伝統工芸の壼屋焼の講師を招き、壼屋焼の土を使って「面シーサー、コースター作り」を実施し、焼きあがった作品は壼屋焼物博物館に展示している。園児が壼屋陶器まつりやつぼやっこまつりに職員と一緒に参加している。壼屋自治会や民生委員などから野菜や花の苗の寄贈があり、民生委員等が園児を手伝い一緒に土づくりや苗を植え、栽培のアドバイスを受けている。「ありがとう集会」を開催し、民生委員や小学校のPTCA会長、読み聞かせボランティア等も招待して交流し、民生委員等とムーチー作りにも取り組んでいる。地域子育て支援として、地域の未就学児童への園庭開放及び交流、樋川子育て支援センター「てぃ~ら」による出前支援を開催している。保護者等への支援として安全マップや近隣の医療機関、子どもかけこみ110番、市の子育て応援ガイド等、子育て支援センター等の便りの資料が掲示されている。「入園のしおり」には、年間行事以外に子育てに関する悩みを相談できることも記載し、子育て相談や保育参観、個人面談等で保護者支援に取り組んでいる。
関連項目:23、24,25、27、63、64

2.一人ひとりの子どもを受容し、子どもが主体的に活動できる環境を整備して生活と遊びを豊かにする教育・保育を展開している

入園面談で、集団経験の有無や基本的生活習慣の達成状況、家庭での生活リズム等を把握し、学級経営案を作成している。入園や進級時に、新しい環境や人間関係の中で、保育教諭は一人ひとりの発達を理解し、園児が好きな遊びを見つけている。保育教諭が一緒に簡単なゲーム等を遊ぶ中で、園児一人ひとりの良さを言葉で伝え、信頼関係を築き自信につなげている。帰りの会等で、言葉で気持ちを伝える事の大切さを繰り返し伝え、自分の気持ちを表現できるよう支援している。認められる経験を通して自己発揮できるように支援している。花壇の花がなくなったことに気づいて「虫さん来なくなっちゃう」と寂しそうな表情をしている園児に、「次はどんなお花を植えようか」を声掛けすると「そうだね。そしたらまた虫が来るね」の会話があり、園児のつぶやきや思いついた事に共感しながら園児が表現しようとすることをよみとるなどの教育・保育を行っている。
関連項目:49、51

3.利用者満足の向上を目的とする仕組みを整備し、取組を行っている

利用者満足の把握については,日々の教育・保育の中で、「子どもが挑戦していた竹馬やフープ遊びができた」時の喜びの様子や帰りの会等で楽しかった事の発表を通して子どもの満足を把握している。保護者には毎年、学校評価に伴う保護者アンケートが実施されている。アンケートに寄せられた「地域の人の裏門からの出入りが気になる」や「子どもの荷物が多過ぎるので園での保管を」等の意見や要望に対しても、園長を中心に職員と協議して検討し、回答は保護者に報告されている。今回の第三者評価の保護者アンケートでは、全ての調査項目において、93.8%の高い満足度が得られている。
関連項目:33

改善を求められる点

1.理念や基本方針は、保護者等への周知、及び説明が望まれる

理念や基本方針が作成され、こども園の実施する保育内容や目指す方向を示す内容となっている。基本方針は「子どもの最善の利益」を第一に生きる力を育む教育保育の提供と家庭や地域との連携、職員の自己研鑽等を明示して理念との整合性が図られ、職員の行動規範となる具体的な内容となっており、職員会議で職員に周知されている。
理念や基本方針は全体的な計画や教育保育計画、中・長期計画等に記載するとともに、ホームページやパンフレット、入園のしおり等にも掲載し、わかりやすく説明した資料を作成するとともに、保護者等に理念や基本方針の周知について取組むことが望まれる。
関連項目:1

2.中・長期事業計画の策定及び中・長期事業計画を踏まえた単年度の計画の策定が望まれる

認定こども園の理念や基本方針の実現に向けた具体的な取り組み示すものとして「中・長期の事業計画」の策定が求められております。内容としては教育・保育の内容、施設の整備や備品購入、人材の確保や地域子育て支援等を達成するための具体的な中・長期計画を策定し、さらに、中・長期計画を踏まえた単年度の事業計画の策定が望まれる。
関連項目:4、5

3.教育・保育計画の各種事業計画について、PDCAサイクルに基づく実績報告の作成が望まれる

単年度の教育保育計画は、学校評価計画や延長保育実施計画、子育て支援、年間指導計画、保健計画、食育計画、安全年間計画等が策定されている。学校評価は、職員の自己評価と保護者アンケートの実施を12月、学校関係者評価は2月に実施する等、評価と公表の時期を定めて実施されている。教育保育計画の実施状況は、毎月の職員会議で進捗状況を把握し、行事や安全計画等はその都度、反省・評価を行い、研修は報告書が作成されている。
単年度の教育保育計画としてのPDCAサイクルに基づく実績報告の作成が望まれる。
関連項目:6、8

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

今回、第三者評価を受診させていただき、現時点での園運営、施設等について、全職員による評価及び利用者の立場としての世帯(保護者)評価を集計、分析、結果からのご助言等を頂きました。第三者評価の皆様の多角的な視点からのご指摘、ご指導により本園職員のみでは見落としてしまうような改善点等に気付かせていただき、また、利用者の皆様のお立場から、お感じになられている率直なご意見、ご感想を知ることができました。現時点より、より良くするよう、現在も、改善進行中です。今回、特に、各種マニュアルや中・長期事業計画の整備、PDCAサイクルに基づく実績報告書の作成等の書面整備に関するご指導が多くございましたので、そちらの方から取り組んでまいります。また、子どもの権利擁護に対する取り組みの徹底と致しまして「人権擁護のためのチエックリスト」を活用するなど、全職員で人権擁護に関する意識の向上に努めます。今回、受診させて頂いた事により、気付かせていただいた点を改善し、より良い園運営に活かしてまいります。職員一同、感謝しております。ありがとうございました。

第三者評価機関

特定非営利活動法人 介護と福祉の調査機関おきなわ

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
電話:098-866-2164 ファクス:098-866-2569
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