沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 青雲寮

ページ番号1006893  更新日 2024年1月11日

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基本情報

  1. 事業所名:児童養護施設 青雲寮
  2. 経営主体:社会福祉法人袋中園
  3. 所在地:沖縄県糸満市阿波根567番地

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.子どもの権利擁護についての取り組みを強化している。

施設では、『児童養護施設における人権擁護のためのチェックリスト(職員版)』を活用し、全職員が年4回自己の養育・支援の振り返りを行って施設長へ提出している。不適切なケアへの気づきを得、虐待を未然に防止する取り組みを強化している。また入所時には『子どもの権利ノート』の読み合わせを行い、職員は子どもを尊重する養育・支援への意識を高めるとともに、子どもが自尊心を育て他者の権利も大切にできるような養育・支援の実施に努め、集中的に取り組んでいることがうかがえる。

2.子どもの年齢や発達に配慮した支援を行っている。

青雲寮本体では、定期的な残食チェックや嗜好調査を行い、子どもの意見も取り入れ栄養価だけではなく楽しんで食事ができるようにしている。幼児については、食事に集中できるようハイチェアを使ったり、補助箸や手拭きタオルを準備するなど細やかな配慮が行き届いている。地域小規模施設では、施設ごとに子どもの意見を反映させた献立を作るほか、買い物の指導、弁当づくりも行うことで、家庭的な雰囲気を大切にすると同時に将来的な自立も考えた支援が行われている。さらに子どもの衣類や生活用品については、子どもの欲しい物(予算の範囲内)が買えるように、買い物をする場所(店舗)の選択肢を多く増やし、子どもの希望に合った物が選べるよう支援している。

3.子どもの学習環境が整備されている。

高校受験や大学受験を目指す子どもについては、地域の学習塾の活用支援の他、児童学習チェックリストなどで学校の学習課題確認ができるよう、学習習慣の定着にも努力している。また、公文式教材を取り入れており、年齢ごとの基礎学力の定着にも配慮している。

改善を求められる点

1.単年度の事業計画に中・長期計画の内容を反映させることが求められる。

施設では、『青雲寮のあり方検討委員会』を開催して、令和3~7年度にかけての新たな中・長期計画を策定している。老朽化した建物の整備計画に伴い本体施設のユニット化や地域小規模施設の整備等が計画され、今年度は小規模グループケア『さらな』が近隣地域に小規模施設として移転されている。記録のICT化の整備計画も進められているが、今年度の事業計画に中・長期計画の内容を反映されていないので、今後は反映するための工夫が望まれる。さらに、事業計画には具体的な内容について説明を追記するなどの取り組みも期待される。

2.標準的な実施方法について定期的に検証する仕組み作りが望まれる。

施設では独自の業務マニュアルの策定を行っており、現在の業務からマニュアルの変更点や課題等を認識し検討しようと試みている。施設の実情に応じた内容として活用しているマニュアルについては、社会情勢の急激な変化等にも対応し見直しを適宜行っている。今後は、十分に活用されていないマニュアル類の見直し等についても検討し、定期的に検証する仕組みを構築することが望まれる。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

第三者評価結果については自己評価より高い評価をいただきました。しかし改善点や指摘を求められた事項につきましては真摯に受け止め改善、整備に取り組み、児童の最善の利益に繋げられるように養育・支援の質の向上を図っていきたいと思います。

評価結果の詳細

第三者評価機関

一般社団法人沖縄県社会福祉士会

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このページに関するお問い合わせ

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