沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 ノアーズガーデン

ページ番号1006891  更新日 2024年1月11日

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基本情報

  1. 事業所名:児童心理治療施設 ノアーズ・ガーデン
  2. 経営主体:社会福祉法人友興会
  3. 所在地:沖縄県糸満市字大度1255番地

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.多様な意見を発信しやすい組織風土が形成されている。

施設長をはじめとする管理者は、職員との個別面談を定期的に行うことと共に、日常のコミュニケーションを密に行っている。複数の専門職から形成される職員集団に対して、施設長等は専門性を尊重し、職員の多様な意見を受け止める体制整備に取り組んでいる。

2.学校と施設の緊密な連携が行われている。

義務教育機関である小学校・中学校の分校と隣接した環境が整備され、毎日相互の職員間での申し送りを実施している。子どもの教育・支援に関する詳細なルールが共有され、子どもの状態変化に応じた対応が行われている。施設においては、学習環境の整備を行い、試験前には個別で学習の場を提供するなど細かい配慮をしている。また、希望する進学校を職員と一緒に調べて居室に張り出すなど、進路の自己決定ができるよう学校と施設の連携を深めた支援を行っている。

3.児童の最善の利益を考慮した治療・支援を目指している。

法人で作成された倫理綱領やガイドラインには子どもを尊重した治療・支援が明示されており、施設においても職員向けの「生活支援マニュアル」や子ども向けの「生活のルールブック」などに具体的に示した上で、実践にも反映されている。研修を通した職員間での情報共有や定期的な状況の把握なども各職員によって熱心に取り組まれている。自立支援計画の策定には、4年生以上の子どもに対して「あなたの目標を教えてください」と記した用紙に記入してもらい、子どもの意向を把握する取り組みを行っている。策定した自立支援計画は子どもにわかりやすく表記し、理解してもらえるよう工夫している。

改善を求められる点

1.中・長期計画を策定する。

開設4年目を迎えて、これまでの3年間を振り返り、今後のビジョンの構築、中長期計画の策定に向けて、検討を開始している。話し合いの機会を可能な限り設定し、早期の中・長期的なビジョンと計画の策定が構築されることが望まれる。

2.「期待する職員像」を明確にする。

定期的な施設長による個別面接を実施している。日常的にも職員一人一人とのコミュニケーションを深めており、職員が意見を表出できる環境の整備に努めている。職員マニュアルが詳細に策定され、具体的な行動指針は明確である。施設としての「期待する職員像」を明確にし、職員一人一人の目標管理の仕組みを構築することが望まれる。

3.情報共有の深化を目指す。

当施設は24時間体制で治療・支援を必要とする子どもに対し、専門性の高い多職種から構成される職員配置となっている。情報管理については細心の注意が払われ、会議体制の見直し等も行われているが、施設内での多岐にわたる会議等の決定事項や様々な連携内容が一人一人の職員に対して十分届かないことがある。治療・支援の効果を高めるためにも、現在の連携・協働体制をさらに深化させ、職員相互の信頼関係に基づいた情報共有の在り方について検討されることを期待したい。

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

新型コロナ禍で実施を繰り延べ、施設開設後約4年目で初めての第三者評価を受審させて頂きましたが、入所児童へのアンケートや職員への聞き取り調査含め、きめ細やかなご指導とご助言を頂きました。ご指摘頂いた、中・長期計画策定や「期待する職員像」の明確化に関する議論は運営会議において始めており、情報共有の深化についても、重要な課題と認識しているところであり、今後更に取り組みを進めてまいりたいと考えております。受審を通して、当施設の役割を果たしていけるよう、改めて全職員で確認・共有する機会となったことを有難く思います。

評価結果の詳細

第三者評価機関

一般社団法人沖縄県社会福祉士会

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
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