性能表示項目
 構造の安定に関すること
 火災時の安全に関すること
 劣化の軽減に関すること
 維持管理への配慮に関すること
 温熱環境に関すること
 空気環境に関すること
 光・視環境に関すること
 音環境に関すること
 高齢者等への配慮に関すること
  
 性能表示事項一覧


高齢者等への配慮に関することの具体的な例


 「高齢者等配慮等級」の評価基準は(1)部屋の配置(2)段差の解消(3)階段の安全性(4)手すりの設置(5)通路及び出入口の幅員(6)寝室、便所、浴室の寸法と面積、の6項目から構成されています。

(1)部屋の配置
等級5 玄関、便所、浴室、食事室、脱衣室、洗面所を寝室と同じ階に配置する。
等級4 便所と浴室を寝室と同じ階に配置する。
等級3 便所を寝室と同じ階に配置する。


(2)段差の解消
等級5 玄関の出入口、上がりかまち、勝手口等の出入口、上がりかまち、バルコニーの出入口を除く、室内を全てバリアフリー(段差を解消)とする。
等級4 玄関の出入口、上がりかまち、勝手口等の出入口、上がりかまち、バルコニーの出入口、浴室への出入口を除く、室内を全てバリアフリーとする。
等級3 玄関の出入口、上がりかまち、勝手口等の出入口、上がりかまち、バルコニーの出入口、浴室への出入口、浴槽のまたぎ高を除く、室内を全てバリアフリーとする。


(3)階段の安全性
等級5 ・勾配が6/7以下で、蹴上げの寸法の2倍と踏面の寸法の和が550mm以上、650mm以下。
・蹴込みが30mm以下で蹴込み板を設置。
・段鼻を出さない。
等級4 ・勾配が6/7以下で、蹴上げの寸法の2倍と踏面の寸法の和が550mm以上、650mm以下。但し、室外の勾配は22/21。
・蹴込みが30mm以下で蹴込み板を設置。
等級3
等級2
・勾配が22/21以下で、蹴上げの寸法の2倍と踏面の寸法の和が550mm以上、650mm以下で、踏面の寸法が195mm以上。
・蹴込みが30mm以下。
等級1 勾配が23/15。


(4)手すりの設置
等級5 階段の両側、便所、浴室の出入り、浴槽の出入り、浴槽内の立ち座り、脱衣室に手すりを設ける。
等級4 階段の片側、便所、浴室の出入り、脱衣室に手すりを設ける。
等級3
等級2
階段の片側、便所、浴室の出入り、脱衣室に手すりを設ける。
等級1 階段の片側、便所、浴室の出入り、脱衣室に手すりを設ける。


(5)通路及び出入口の幅員
等級5 通路の幅員850mm以上、出入口の幅員800mm以上。
等級4 通路の幅員780mm以上、出入口の幅員750mm以上。但し、浴室は650mm以上。
等級3 通路の幅員780mm以上、出入口の幅員750mm以上。但し、浴室は600mm以上。


(6)寝室、便所、浴室の寸法と面積
等級5 ・寝室の面積12m2以上。
・便所の短辺が1,300mm以上。(便器の前方に500mmの介助スペースを設ける) 
・浴室の短辺が1,400mm以上で、面積が2.5m2以上。
等級4 ・寝室の面積12m2以上。
・便所の短辺が1,100mm以上、長辺が1,300mm以上。 
 (便器の前方に500mmの介助スペースを設ける)
・浴室の短辺が1,400mm以上で、面積が2.5m2以上。
等級3 ・寝室の面積9m2以上。
・便所の長辺が1,300mm以上。(便器の前方に500mmの介助スペースを設ける) 
・浴室の短辺が1,300mm以上で、面積が2m2以上。
概要・等級 Q & A