沖縄県福祉サービス第三者評価事業評価結果 那覇市立 安謝こども園

ページ番号1006900  更新日 2024年1月11日

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基本情報

  1. 事業所名:那覇市認定こども園安謝こども園
  2. 経営主体:社会福祉法人郵住協福祉会
  3. 所在地:那覇市安謝2-15-28(安謝小学校内)

第三者評価結果の概要

総評

特に評価の高い点

1.子どもが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びを豊かにする教育・保育を展開している。

昨年の10月から園舎建て替えのため、隣接する小学校の1教室を間借りして教育・保育が実施されている。外遊びの場として、現在は小学校の中庭と運動場を使用し、4歳児と5歳児の遊びの場が重ならないよう交代で外遊びを実施している。4・5歳児共通の外遊びは、固定遊具(ブランコ、滑り台、鉄棒)と、スクーター、縄とび、三輪車、フラフープ、ぽっくり、マット、泥団子作り等があり、室内遊びは、ままごと、折り紙、レゴ、ブロック類、お絵描き等が環境として整備されている。
4歳児は、共通遊びに加えて外遊びは、ボール遊びやハンターごっこ等、室内遊びは、ボタン遊びや新聞、制作遊び、パズル、大型ブロック等、正月遊びとして、コマやカルタ等の環境を整備している。図鑑をもって公園に行き、草花や虫を調べ、子どもたちが草花や虫に興味を持つように教育・保育を展開している。
5歳児は、共通遊びに加えて外遊びは、大縄跳びや竹馬、やっとこ、ドッジボール、サッカー、リレー、かけっこ等による活動があり、公園では昆虫探しをしている。室内遊びは、廃材遊びやパズル、ドミノ、ワミー、ラキュー、大工さん等に加え、文字や数字に興味関心を持つ遊びとして、線遊びや郵便屋さんごっこ等の環境に配慮している。生活や遊びの場面で子どもの気持ちを受け止め、子どもが様々な表現活動を楽しめるように工夫している。コロナ禍の中、仮園舎において子どもたちが主体的に活動できる環境を整備し、子どもの生活と遊びに細心の配慮や工夫をしている。
関連項目:51

2.おいしく安心して食べることのできる食事を提供している。

現在、仮園舎のため食事は法人の保育園から配食され、玄関には献立名と給食サンプル(アレルギー食含む)が展示されている。献立は、2号認定児にはおやつのメニューが追加され、土曜日以外は手作りおやつを提供している。保護者には、献立表に「冬野菜の効能」や「春の七草」等を紹介し配布している。食事量は子どもが達成感を味わえる分量にし、偏食のある子どもが少量から始めて徐々に全量摂取できるように対応している。食器は陶器を用意し、食器の正しい持ち方や使い方をイラストにして掲示し、食事マナー等も身につくよう配慮している。食事の提供では、アレルギーのある子どもには除去食や代替食で対応し、体調が気になる子どもにはお粥などを提供している。残食状況は副園長が把握している。毎月、園長や副園長、栄養士や調理員が参加して給食会議を開催し、子どもたちの喫食状況を検討し、残食の多い献立の改善策やアレルギー対応食等の検討が行われている。ひな祭りやクリスマス等の食事は、季節や行事に配慮した献立にし、郷土の食文化を取り入れ、毎月第3木曜日は「うちな~料理の日」としてクーブイリチーやトゥンジージューシー等が提供されている。
関連項目:61、62

3.子どもの生活を充実させるために、家庭と連携し、保護者が安心して子育てができるよう支援を行っている。

家庭との連携について、教育・保育内容等は、年度始めに年間の計画書を配布し、入園時やクラス懇談会で「園のしおり」を配布・説明している。毎月の園だよりに、4歳児と5歳児の指導のねらいや行事予定、連絡事項等を掲載している。玄関には各クラスの活動を紹介する写真パネルを掲示し、子どもたちの作品等が展示されている。今年度は、コロナ禍により保護者による絵本の読み聞かせや日曜参観は中止され、例年実施している親子でのムーチー作りやカレーパーティーは、子どもたちと職員によるムーチー作りに変更して実施し、生活発表会等の行事には保護者が参加して子どもの成長を共有している。保護者との日頃の情報交換は、日々の送迎時や個別面談の他、各種行事に保護者が参加する機会を設けてコミュニケーションを図り、信頼関係を築いている。園のしおりには、「保護者が相談したい場合は随時面談日程を調整する」と明示し、保護者からの相談は、「保護者からの質問や意見内容記録」の様式を整備して活用している。子育て支援計画を作成し、地域の子育て家庭に向けて「園内や園庭を開放する曜日や時間」を記載したチラシを配布し周知している。
関連項目:63、64

改善を求められる点

1.中・長期計画の策定、及び中・長期計画を踏まえた単年度計画の作成が望まれる。

理念や基本方針の実現に向けたビジョンが、学校経営計画の子育て支援計画や地域との連携等に示されている。目標達成のための組織体制や設備の整備、職員体制、人材育成等に関する中・長期の事業計画と中・長期の収支計画の策定、及び中・長期計画の内容を反映させた単年度の事業計画の作成が望まれる。
関連項目:4、5

2.教育・保育の標準的な実施方法についての見直しが望まれる。

苦情・相談解決対応マニュアルや危機管理マニュアルとして緊急時対応や災害(火災・地震・津波)対策、感染症予防やアレルギー対応マニュアル、食育マニュアル、教育実習・保育ボランティアマニュアル等が整備されている。マニュアル類は職員室に設置して職員が閲覧できるようにしている。標準的な実施方法は、手順書としての内容となるよう職員全体による定期的な検証・見直しが望まれる。
子どものプライバシー保護マニュアルが個人情報保護の内容になっているので、個人の羞恥心等への配慮についての内容の整備が望まれる。
関連項目:29、40、41

第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント

第三者評価を受ける事で色々気づきがあり、職員の学びに繋がりました。
今後はマニュアルを充実させ、向上できるようにしていきたいと思います。

評価結果の詳細

第三者評価機関

特定非営利活動法人介護と福祉の調査機関おきなわ

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このページに関するお問い合わせ

沖縄県 生活福祉部 福祉政策課
〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2
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