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6.意見交換(3)

○山城(北部農業改良普及センター)  北部ですけれども、喜友名さんが先ほどいろいろとお話していたとおりであります。やんばるは、広い範囲でそれぞれに農林、水産、商工関係、エコ関係まで全部ひっくるめて会員の中にそういう方たちがおりますので、一概にグリーンだけの体験、受け入れということには、今の状態ではいきません。会員の方にも、男性も混ざっておりまして、女性・男性一緒になって今やっている状況にあります。その中で、皆さん生まれて2カ年しかなってないわけですね。その中でも、ほとんどやっていらっしゃる、経験を積んでいるというのは、喜友名さんが中心になって今やっているところですけれども、そのほかの皆さんは、本当に1年生の段階なんですね。その中で、プログラムの作成とか、インストラクターという形ではあるんですけど、まだそこまで達してない方たちがほとんどでありまして、そういう人たちの連携を取るというのが一番の重要課題であるんですね。
 将来的には個々の農家の農業所得の向上にはね返っていかないといけないものですから、どうしても組織だけでやるということになると、それに集約してしまうもので、ややもすると個人の経営にマイナス面が出てくるところが多いんです。だから、その面で普及センターとしても、今は組織でもって動いていく段階での支援というのはできるにしても、ある程度の制約がきてしまうんです。最終的には個人の経営ですので、それは役割は、ちょっと内容的にも役割分担をして、私たちの普及センターの支援する部分はこのあたりかなという部分を見極めた上で、行政の中での連携も大事だろうということを今最近考えてきているんです。
 上司のほうとも、しっかり役割分担をして、普及センターとしてはどういう部分を支援していくべきかという部分が、今、話し合われている最中であります。
 現場においては、今、窓口の話ですけれども、市町村側がもう少しやっぱり窓口の部分とか、あるいは担当の部分をしっかり起こしていただいて、そことの連携がとれれば、センターとしてもその部分を市町村にお任せして、そして、農家個々の農業生産の部分にプラス多面的な部分をドッキングして、そして農家の総合的な経営部門が農業所得の部門ではね返ってくるような形にもっていくような支援の方法、そこを考えていきたいという形で今話し合いをしている最中であります。
 あとは、個々でやっている分は、今、会長さん、役員の皆さんが主体的にやっている部分はとても評価できるところであります。以上です。
○崎山会長  両方から出てきて、やっぱり市町村の役割が、非常に今ひとつ皆さんにとって大きいなと思いますね。
 さっき山城さんにお話をしていただきましたけれども、もう1人の山城さんがいらっしゃいますので、ファーマーズマーケットいとまんの山城さん、どうですか、先ほどからのお話を、現場からの声も含めて聞いてみて。
山城(隆則)委員○山城(隆則)委員  ファーマーズでも、グリーン・ツーリズムというよりは、基本的に農業という立場でそれをどう考えるかという形で考えているんです。それからした場合に、農業体験という形で、どういうふうにしてやるのか。食の安全、あるいは食育という観点から、それを今取り組んでいるところなんです。
 確かに、体験型も、私、ニンジンの体験型を2カ月間やっているんですけど、通しでやっているんですが…
○崎山会長  これは子供たちを対象にですか。
○山城(隆則)委員  そうですね、幼稚園、保育園ですね。それはバスツアーで入ってきます。それが受け皿やっているんですけれども。それもいいんだけど、もう1つは、非常に時間を要する感じですが、植え付けから、種付け、観察、草取り、収穫と4工程、100とか掛けてやるのも、今やっているんです。非常に多くの時間を要するというのがあるんですけど。なかなか職員の配分が難しいのかなというのが現場では思っているところがあるんですけど。
 うちの取り組みとしては、グリーン・ツーリズムにいく前に、農の考え方で今やっているとしたらグリーン・ツーリズムにつながってくるのではあると思うんですけど、そういうような展開をしているところです。
 糸満においては、どうにかした場合に、ブルー、そして農、非常に豊富だと思うんです。農産物においても、海が先行しているんだけども、農産物においても、糸満はたくさんの農産物の品種があるし、生産がされているので、それをうまく組み合わせれば、そういう体験型は非常にすばらしいのができるでしょうと。
 それと、糸満のおばさんたちが持っているあの言葉、あれは何とかいいように使えないのかなという。非常におもしろい言葉が残っていますね、あの糸満言葉ですね。あれもこれと絡ませた感じ。そしてカマボコ、糸満はカマボコも大事ですから、それも含めて大きな取り組みができれば、おもしろいマーケットができるんじゃないかなと、糸満では思っていますけど。以上です。
○崎山会長  ありがとうございました。
 まだ発言いただいていない、私のお隣にいらっしゃいます前城さん、よろしくお願いします。どうですか、お話もこう、先ほど全体の構想も聞いていただきましたけれども。
前城委員○前城委員  県のこの案はいいんじゃないかと思うんですけど。最初の振興策から、最後の期待される効果、いいと思いますけど。それから、これらツーリズムを、経験をもって能率的にしていくというふうなことで、もっと活性化していこうということもいいと思います。
 その中で、今、ブルー・ツーリズムについてですけど、数年前ですか、割と議論があったんでしょうか、県のほうで。
○崎山会長  盛んでしたね、一時は。
○前城委員  私も初めてやるんですけど、この中で役割分担も、この中では漁連ということでありますけど、漁連というのにもいろんな団体が参加しての漁連となっていまして、地域の漁協さんもありますし、そのもとでのいろんな部会もあります。全県を網羅した、先ほど申し上げた青壮年部会とか、女性部会とか、各々独自の活動というのをやっておりますから、そのへんに掘り下げて、漁連のほうから情報を提供しながら、これを考えていくということになろうかと思うんですけど、3点、そういう意味でこれちょっと目指してもらっています。
 それから、話にいろいろ出ておられますけど、最後の最終的に期待される効果というんですか、組織的に取り組むことも必要と思います。また聞きですけど、実際には個人の事業者が漁業体験をさせているということで、県外にいろいろ情報を発信して、呼び込んでやっていると。
 読谷のほうでは、子供たちを乗せて漁業体験させるとか、そういったことから、担い手の育成とかになるでしょうし、先ほど話は、経営の多角化ということで、自分で漁業をして、漁業一本でやるというよりも、こういったことも多角的に取り組みながらやるんだということでいいと思います。
 それから、雇用確保、今は失業率が問題になっておりますけど、漁業の現場においても、経営の安定とかそういったことから、就業機会も増えてくるんじゃないかと思います。
○崎山会長  ちょっと思いきった仕掛けが必要ですね。
○前城委員  そうですね。個人でおられる方はたくさんいるかと思いますけど、そういった仕掛け、おっしゃったような。
崎山会長○崎山会長  それは前城さん、各個人で漁業関係の人たちが、具体的に進めているというふうな、いわゆる情報とかは、何か皆さんのところでとっていらっしゃるんですか。例えば、どこどこで、漁連ではなくても、漁師さんが個人的にこういうふうな形でブルー・ツーリズムを実践している人の情報とかは。
○前城委員  何かの催しで集まるときに、懇親会とかあるので、そういう中での情報がありますし、県の普及センター等でも、そういった指導もやっていると思いますので、そのへんからの情報とかは入ります。
○崎山会長  わかりました。
 あと1人、国際旅行社の社長でもいらっしゃいまして、観光関連の代表でも私あると思いますけれども。私、与座さんは、県内の人がむしろ沖縄の良さを知らないと、県内で県内の人が観光すべきだという考えをもっていらっしゃるということですので、どうですか、この構想もお聞きになって、与座さんも…。
与座委員○与座委員  まず、今回のこの構想、委員になってくれというお話をいただいてから、私なりに観光の観点から、全国的にこういったことについて先進事例があるのかないのかというところからちょっと入ってみたんですけれども。
 インターネットとか業界のウエブニュースなど見ていますと、確かに幾つか自治体レベルで、まち自身、それから観光協会とかNPOさんなんかが、ご自身が旅行業の免許をおとりになって、自分たちが売り込んでいくという取り組みをしているところもあります。ただ、そういったところはやっぱり規模が小さいところで、自分たちでコンパクトにまとまってやらないと、逆に自分たちが何かアウトプットをしていかないと、だれも振り向いてくれないというようなところが多かったので、今回の構想には、すぐにはあてはまらないなと思ったんです。
 下打ち合わせの段階でも、全国的な先進事例ありませんかというふうなご質問受けたときに、私が答えた答えというのは、先進事例は正直言ってありません、むしろ全国的には、この沖縄自体が先進事例になるのを期待していると思いますというお話をさせていただきました。
 今、お話し伺って、私、想像以上に皆様方が、大変言葉失礼ですけれども、頑張っていただいて大変ありがたいなと。旅行業に携わる者としては、この場をお借りして御礼申し上げます。
 ただ、これからこの沖縄が、今、修学旅行が大変なブームで、体験学習というのを皆さんお引き受けいただいていると思いますけれども、これからの観光業、沖縄がとるべき道というのは、修学旅行もある程度一過性のブームですので、それが過ぎたときに、個人型の滞在体験型の素材を何が提供できるかというふうになっていくことになると思うんです。そうなったら、ますますニーズが多様化してくる。ニーズが多様化してくるということは、引き受けていただける皆様方のスキルも、かなりのものが求められるようになってくる。そうなってくると、ここにいらっしゃる皆様方は、本業の片手間でやっていらっしゃる方がほとんどですので、とてもそういったお時間とかもなくなってくる。じゃあ我々、こういった観光をビジネスにしている立場として、どういったお手伝いができるのかという観点からちょっとお話しをしていこうと思っていますけれども。
 そうなった場合には、我々自身が、例えば沖縄から出て行くお客様方のいろんな手配をさせていただくときに、例えば海外であれば、アメリカに行くとしましょう、アメリカに行くときに必要になってくるのは飛行機の手配、ホテルの手配、食事の手配、ガイドの手配、いろいろあります。それを、じゃあホテルはここに電話しよう、食事はここに電話しよう、ガイドはここに電話しようというやり方ではないんです。当然のことながら、一手に引き受けるランドオペレーターという会社がありまして、そちらに我々は一括して、そういった素材を全部リクエストするんです。彼らもそれに答えて、何月何日から何月何日までのお部屋、昼食・夕食・全部こういったところでとりましたという手配書が返ってくるんです。
 今のお話を伺っていて、我々でできるんじゃないかなと思ったのは、まさにその仕事ですね。例えば、島内の方にしても、本土からいらっしゃる方にしても、今の現状でいくと、例えば、窓口がわからない人たちは、おそらく先ほどからよく話が出ています市町村とか商工会とか、そのへんが窓口だと思って、おそらく電話すると思うんです。
 実際に聞いたことのある話なんですけれども、市町村に電話しても、商工会に電話しても、たらい回しにされて、結果的にうまい手配ができなかったという実例も僕聞いたことがあるものですから。市町村の皆さん、商工会の皆さんを悪く言うつもりはありませんけれども、こういった方々だって、こういった観光の手配のお仕事が本業ではないですよね。そういうことから考えると、僕らの立場でできることといえば、そういった受けの窓口になる受け皿をつくらせていただいて、我々のほうから皆さんのほうにアプローチをさせていただいて、手配をさせていただくとか、そういったような形のお手伝いができればいいんじゃないかなと思って、今日この席に臨ませていただいているんですけれども。
 先ほどおっしゃった、県内の皆さんが、むしろ私は参加するべきだというふうに思っているのは、私自身も那覇の出身なんで、農作業といっても、例えば幼稚園とか小学校の遠足のレベルで芋堀りしたりとか、そういったことぐらいしかないですし、こういった農林水産ツーリズム以外にも、沖縄の歴史であるとか、そういったことを学ぶ機会が、これだけ成熟した観光地になっている沖縄県民がわからないのはどうしたものかなという観点から、そういうふうに申し上げさせていただきました。以上です。
○崎山会長  具体的に沖縄の人向けの何か観光プランというのを、幾つかヒット作品があるんですか。
○与座委員  国際旅行社のほうでやらせていただいているのは、まずは、沖縄闘牛の体験ツアーですね。これは、うるまとか本部とか沖縄市とか、いろんなところにあると思いますけれども、その闘牛観戦をするだけじゃなくて、ある大学の闘牛大好きな教授の先生がいらっしゃいまして、ご存知の方もいらっしゃると思いますけれども、その先生にバスに同乗してもらって、沖縄闘牛の歴史からルールから、まずそれを説明していただいて、今度は牛を飼っているところに行くんですね。そこで、闘牛を飼っている方に、飼育するにあたっての苦労とかお話を伺って、実際に餌を上げたりとか、そういうことをした上で闘牛を観に行くというようなことを、昨年の夏ぐらいからやらせていただいているんですけど、今までは9割以上が県内の方でした。ここ最近の闘牛の体験ツアーは、観光客の方が少しずつですけれども、我々のネットを見ていただいたり、国際通りにありますので、チラシをみて参加していただいたりとか、そういうことをやっています。この場で、関連しているツアーといえば、おそらくそれが一番近いのかなというふうに思います。
○崎山会長  わかりました。実はこの委員会は、普通は大体2時間が相場なんですが、根間さんの饒舌がたたって、あと1時間15分あるんですけれども、一たんちょっとトイレタイムをはさんで、お茶をちょっと飲みながら、10分ぐらいお時間をいただいてから、次はもう少し、皆さんの意見交換という形で、とてもいい機会ですので、ご自分たちが考えている課題とやりたいことを含めてお話をしていただければなあと思いますが、よろしいですか。10分間休み時間を取らせていただきます。
(午後3時47分 休憩)

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