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6.意見交換(4)

(午後3時55分 再開)
崎山会長○崎山会長  第2部の開演でございますので、よろしくお願いします。さっき、専門の石原さんがおもしろい進め方だと言ってくれたので、私は安心しました。みんなの意見を、県の意見を聞くんじゃないんですよ、皆さん。みんなの意見を、県の人に聞いてもらいたいという委員会でもありますので、このへん発揮しながら進めたいと思います。
 八重山のほうからもいらっしゃっているんですか、改良普及センターのメンバー。ごめんなさい、八重山からも来ているということで、何かご意見あったら。いいですよ、何でも。ひと言聞いてから、進めたいと思いますが。
○安藤(八重山農政・農業改良普及センター)  八重山普及センターの安藤といいます。私も半ば勉強しに来たような形なんですけど。八重山のほうの研究会は16年度に立ち上がって、結構早めの発足というか研究会の立ち上げではあったんですけど、やはりゆっくり<B>| 8</B>ゆっくりというスピードは地域性もあってだとは思うんですけど、本島よりはゆっくり進んでいるような感じはしますね。地域差というのは、やはり八重山は離島があちこち多いので、市町村等の連携とか、石垣市と竹富と与那国、それぞれの連携も取れてないという状況もありますし、地域の温度差というのも感じないぐらい下火というか、あまり見えてこないというのがありまして、市役所の担当の方も、グリーン・ツーリズム担当という1人の方がいるわけではないので、今からどんなふうに進めていこうかというのを、私たち普及センターとか皆さんのほうで、どんどんプッシュしていかないと動かないんじゃないのかなと思いますね。八重山観光コンベンションビューローっていうんですか、そういうのもあるので、そっちのほうから逆に普及センターのほうにはグリーン・ツーリズムのほうをやっていきたいなというか、1回ちょっと話し合いしたいなという話をこの間いただいて、4月以降にこれからグリーン・ツーリズムを、どういうふうに伸ばしていくか窓口の話とかも含めてやっていきたいと思っております。そんな感じですね。

○崎山会長  ありがとうございます。宮古もいらっしゃっていますか。
○事務局(松田主任)  宮古は今日はきておりませんが、中部がきています。
○崎山会長
 はい、じゃあ中部、元気印の中部改良普及センターよろしく。
○許田(中部農業改良普及センター) 中部普及センターでグリーン・ツーリズムを担当しています許田です。先ほど副会長の山城さんが、普及センターのほうが窓口になってというような表現されていましたけれども、お世話役はしているんですが、受け入れをコーディネートするというのは、今後は改良普及センターではなくて、先ほどからあるように、ほかの形でやっていく方法がいいのかな。それの形づくりをするために、この会が方向性を出してもらったらすごくいいなと。そうすればグリーン・ツーリズム研究会の皆さんが、継続して活動していけるのかなというふうに、先ほどから話を聞いて感じています。それから、山城さんのほうが、市町村のほうが、ちょっと動きが弱いという話があって、私もそういう問題意識を持っていたものですから、副会長が同じ意識だなということをうれしく思っています。
 中部に帰って、また中部地区で、今後、自分たちが自立して、センターが今までのようにお世話することなく自立してできる方向は、どんなふうにやればいいのかということを話し合っていきたいなという感じがしています。
○崎山会長  ありがとうございました。今、やはり市町村の合併が進んで、本当にうるま市とか八重瀬町とか、合併したことで逆に市町村が遠のいてしまったところもたくさんあって、合併と直面している個々の問題がいろいろあると思うんですよね。
山城(栄子)委員○山城(栄子)委員  読谷ガイドさんが読谷村にいらして、このガイドさんを通して観光を体験したいという旅行生を受け入れて、チビチリガマを案内しながら読谷紅いもの収穫体験をさせたりとか、紅いもを利用したごま団子とか、料理とかをセットにして大変喜ばれていると聞いたんですね。そこに、役所の担当の方も一緒にやっていらっしゃるんですよ。大変うらやましいところだと思いました。だから、グリーン・ツーリズムの我々の受け入れしていらっしゃるうちの会長さんのお家でも、この紅いも団子をやったり、それから紅いも体験させている加工所ですね、そういうところとタイアップして、頻繁に観光の皆さんがいらして喜ばれているんです。ですから、そういうタイアップの仕方もうまく利用した、そういう結びつきができるとなお伸びていくと思います。そういうことが、役所とできたらなと思いますね。
○崎山会長  今ざっと皆さんのご意見伺いましたけど、これが、特に皆さんが直面している課題も含めて、むしろグリーン・ツーリズムを実践していらっしゃる皆さんからちょっとお話を伺うことができるかなと思います。一番遠い八重山の花谷さん。
花谷委員○花谷委員  先ほど、与座さんのほうから、今はグリーン・ツーリズムは農家の人が片手間でやっている状態だとおっしゃいましたけど、確かにそのとおりなんですね。今、初代会長すべて女性だということもありまして、女性は家も守らなくてはいけない、農業もする、その中でやっているので、片手間になってしまうんですけれど、これをだんだん比重を持っていくためには、今私たちほとんどが経営以上の年齢になってきている人が、会員のほとんどなんですよ。ですから、若い人たちが農業に参入してきて、息子が2代目、3代目と受け継いでいけば、私たちの手が農業から離れて、グリーン・ツーリズムのほうにだんだん重きを置いていけるようになるわけですよね。そのためには、私たちがやっていることが、経営の収入にもつながらなければいけないし、そのためには自分たちが、また自信を持って案内できる人にならなければいけない、スキルアップをしなければいけない。
 また話は戻りますけれども、さっき言ったように、そのためにコーディネーターの研修を地元、今の段階では東京でやって、模擬的なコーディネーターをさせてみて、それで試験を受けて、何回も落ちて、うまくいかなくて、もうくじけそうになって、事務局の人に励まされてやっと合格したというような、そんな感じなので、それを自分の現場で、地元でやることができたら、よく知ってますから、自分の地元を自信持って案内することができる。そうしたら地域らしさをもっとアピールして、そういう研修ができたらいいと思います。
○崎山会長  研修のあり方ですよね。喜友名さん、どうですか。
喜友名委員○喜友名委員  先ほど、与座さんの旅行社が窓口にという意見、とてもありがたいなと思っています。ただ私、去年、一昨年、旅行社とこういう企画をやって気になるところは、旅行社の今までのお客様の受け入れというのは、お客様中心、お客様が喜ぶことだったらベストで、受け入れ側のことはやはりお前たちお金を取っているんだからというふうな意識が強いんですね。全部が全部じゃないですよ。だから、私たちは地域の活性化も含めて、お客様にいい思いで帰っていただきたいというのが根本的にあるのが、その気持ちが伝わらないという部分があったりします。例えばうちは、山の坂道が下から、国道から約1,5キロあるんですよ。その道はどうにかいいんですけど割と坂道で、バスの運転手が、「こんな坂道を通って、下まで迎えに来い」みたいな、そういう旅行社もあったんですよ。旅行社とはちゃんと話をしたんですけど、何でだろうと。私たちは、現場でお客さんを迎えて、いい気持ちで帰すというのがあるんですけど、下まで迎えに行ってお客様を受けて、現場まで連れて行かないといけないという中のものまでそういうふうに言われないといけないというのが、ちょっと。私はちゃんと話をしてバス屋さんに、「私はここで待機していますので、ぜひ先導者を連れてお願いします」ということでやったんですけど、後でまた上のほうから謝りがきていたんですけど。やはりその心が、私たちのやっている地域を活性化するという心が伝わらない部分があるときもあったんですよ。
 だからやはり、旅行社と私たちグリーン・ツーリズムだけのタイアップでしたら弱いんですよ。やはりその中に役場とか地域が絡むと、地域ではこういう活性化をしていると、中心になってそういうふうにどうにかコーディネートできたらいいかなと。目的は、ただの商法ではないということで、もうちょっと地域の活性化もあり、私たち農家の経済的あれもあって、うまくそれをわかっていただいて、旅行社とタイアップしたいというのが現在の気持ちです。
○与座委員  今の件は、私も東京にいた時期が長くて、東京の旅行会社にもいたものですから、友人もたくさんおりまして、沖縄の受け入れの件についてお話をしたことがありまして、私が言ったのは、ウチナンチュのホスピタリティがあるから、引き受けてもらっているんだよと。それをあなたたちわかってもらわないと、先ほどおっしゃったような、金でひっぱたくようなやり方をされたら受け入れる側だっておもしろくないし、お互い気持ちいいやり方を考えていかなければいけないねということは申し上げたことがあります。
 ですから、それはもしそういう人間がいたのであれば業界の同じ人間としてお詫び申し上げますけれども、それはごく一部の人間だということも私は願っています。
 それと先ほど申し上げた窓口の件については、一旅行会社という形では私全く考えていませんでして、もちろんしかるべき県とか市町村とか、いろんなところの援助とかご協力いただきながら、どういうふうに申し上げたらいいんですかね、三セクといったほうがいいのか、ちょっとまだぼんやりとしかないですけど、そういった形での総合的な窓口というイメージで申し上げている段階に過ぎないので、逆に皆さんのほうから、こうしたら、ああしたらといったご意見があったら、教えていただきたいなというふうに思っています。
○喜友名委員  窓口は、大宜味はないんですけれど、辺戸もありますし、名護もありますし、各市町村旅行社はあるので、一番ある意味ではその道のコーディネーターのベテランですので、だから私たちとしては、本当はその力をいっぱい借りたいというのがあるんですね。
○崎山会長  山城さん、どうですか。
○山城(栄子)委員  旅行社の方の案内で、こういう体験を希望する方を紹介していただけるようにして、その皆さんが喜んで帰っていただけるように、そういうタイアップができていくとなお活性化につながるんじゃないかと思います。先ほど、うちの普及員さんが話しておられましたけれども、我々も普及センターの窓口におんぶされないで、自分で独立して活動をこれから頑張っていけたらなと、勉強の機会をたくさん持ちながらじゃないと、ドゥーチュイ歩き(一人歩き)はできないだろうなと思います。独立はできないと思いますけれども。本当にメンバーで役割を持って、そして活動ができるように、これからも指導をいただきながら、頑張りたいなと思っております。
○崎山会長  どの業種もそうだと思いますけれども、やはり横の広がりとか、共にやっている人たちとの情報を共有しあうことで、勇気と自信を持つことができますよね。そういう意味での、促進会の意義があると思うんですけどもね。
 神谷さんはどうですか。もう、数々実践して、いつもモデルケースで、南部なものですから那覇からもすぐみんな行く地域ではあるんですけどね、神谷さんのところは。
神谷委員○神谷委員  直販所をやっている関係上、インターネットにちょこっと南部のそういう情報も出しているものですから、ついついグリーン・ツーリズムをやっているという問い合わせは結構あります。
 それで、先日も長野の高校生たちに私の体験学習では主に現状は、7月から11月の2回やっていますので、そのときにちょうどドラゴンフルーツがなっていて、200坪を体験学習専用にということで、畑の準備はしてあるんです。それで、早出しの電気電照をしたり、遅らせの電気電照をしたりしてやっているんです。なかなか、その日にちを取ったのに出合わないということで、とても悩んでいたんですけれども、それを長野の高校が、その悩みを子供たちに聞かせてくれませんかということで、10月に視察で先生方が見えていたんですけれども、それが一番ネックになっているのが値段設定なんです。それをどこかでどういうふうに決めて、どういう受け入れをすれば相手も納得かなというところでいつも疑問に思ってます。今まで現状何回かやっていますけども、やはり自分の人件費はほとんど出ていません。というのは、農場は1カ所だけでなく4,000坪の経営をしているものですから、どこに踏み入れても困らないように、1週間前からずっと環境整備をやる、それなのに2時間のセッティングなものですから、それなのに1,000円でいいのかなと思ったりして、それにお持ち帰りをしてもらったり。現場に来た方たちはみんな喜んで帰ってもらってはいますけれども、経営上は、それはメリットではないというのが、今のところ現状ですね。
 ですから、その値段のセッティングというのを、全県ある程度は規格があれば、それも教えてほしいなと思います。
○崎山会長  津嘉山さん、お願いします。あしたもう既に予約が入っているみたいですね。
○津嘉山会長  いえ、初めてです。初めての。
 私は民宿を経営していまして、グリーン・ツーリズムというより私の民宿は体験民宿で名が売れていて、農家民宿で売れていて、こないだいらっしゃったとき、もっと早くするべきじゃないのという感覚と、1人では限界があるということも知りました。
 体験民宿ってとてもうまくできているなと私思ったのは、朝食を終わると、きょうは津嘉山荘はパパイヤをとってきてパパイヤを漬ける体験があるの、参加してくれないかとか、ニンニクをこれから処理するんだけど、みんなやってくれないかという。2時間もあればさっとやって終わる。そこでぜんざいをつくって提供したりしているんですけれども、これは個人の問題です。
 グリーン・ツーリズムの組織としては、まず、地域を知ろうということで、コーディネーターいっぱい受けてきていますので、そのグリーン・ツーリズムの仲間が揃って、古い伝統的な、与那覇部落には何があって、上地部落には何があって、井戸がこういうふうになっていて、祖先代々のがこうなっていてということを、今、それを作成中なんです。
 まず、自分の地域からわからないとできないんじゃないかというのが私たちの考えで、今、それを一生懸命作成しています。
 明日は、私たち平成14年からグリーン・ツーリズムの養成講座は取り組んで、みんながこの4年間かかって養成講座みんな終わって、卒業証いただいたんです。4年のうちの初めての第1回の明日がグリーン・ツーリズムに来ている体験お料理教室なんです。4年にして初めて来る。だから、もっともっと私たちは待っていますので、仕事を寄越してくださいと言いたいんです。もう技術は私たち整っているんです。
豆腐作りもバッチリ、みんなが集まって研究する、そば作りもバッチリ、どこからたたいてもバッチリ、お菓子づくりもバッチリなんです。
 ただ、肝心のお客さんが来ないんです。それはどこでどうするのかなっていうことも、私たちはわからないし、ひたすらに研究に研究を重ねて待っているんです。
○崎山会長  きょうは、ぜひ与座さんに売り込んだらいいですよ。もう本当に津嘉山さんのところに行きますと、味噌づくりも含めて無駄にしないんです。笑いながら人を使って、収穫したものでまた食卓に現れて、しかもまた食事も、メニューがもう本当に豊富なんです。なるたけ島の食材を使って料理をしていますので、食文化であったり、それから宮古のまた歌も聴かせながら、サンシンもやってたりとか、本当にすごく宮古そのものを紹介する場所にもなっているんです。それは皆さんが実践していることでもありますけど。
 喜友名さんなんかはまた、ピザの釜も作って、ビザをつくったりしながら提供しているとかですね。それぞれ本当に工夫があるんですが、大事なのは、それが伝えたいけれども伝わってない現実があるんですね、こんなに頑張っているのに。頑張って一生懸命やって、ようやく来ても、コスト的には大変合わなくて、もう自分の志とボランティアでやっているというのが多分、現状ではないかと思うんです。
 そこらへんはどうですか、石原さん、ぜひアイデアを…。

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