「陸域における自然環境の保全に関する指針」の概要
目 次
  1.1 宮古・久米島の自然環境
  1.1.1 宮古・久米島における特定植物群落
  1.1.2 宮古・久米島における特異な地形・地質
  1.1.3 宮古・久米島における文化財の状況
  1.1.4 貴重な動物種の分布
  1.2 各々の地域における「すぐれた自然」の概況
3.指針の概略現在のページ

3.指針の概略

 「陸域における自然環境の保全に関する指針」の概略は図3−1及び表3−1に示すとおりである。
 宮古島・久米島地域全域で、
  評価ランクT(自然環境の厳正な保護を図る区域)は2区域
  評価ランクU(自然環境の保護・保全を図る区域)は16区域
  評価ランクV(自然環境の保全を図る区域)は44区域
  評価ランクW(身近な自然環境の保全を図る区域)は21区域
  評価ランクX(緑地環境の創造を図る区域)は1区域
である。

各々の地域の概要は、以下に記す通りである。
 
(1)評価ランクT(自然環境の厳正な保護を図る区域)
 宮古島地域では東平安名崎、久米島地域では白瀬川源流部がこれに相当する。
 
(2)評価ランクU(自然環境の保護・保全を図る区域)
 宮古島地域では、池間島の湿地、狩俣・島尻のマングローブ林、大野山林、野原岳、入江湾のマングローブ林、ウィンピアの森、牧山などがこれに相当する。久米島地域では、南部のイタジイ林、だるま山周辺部、具志川城跡沿岸部のミズガンピ群落などがこれに相当する。
 また、硫黄鳥島は植生の回復が見られ、自然の状態に近づいていることから、自然環境の保護・保全を図る区域と評価している。
 
(3)評価ランクV(自然環境の保全を図る区域)
 宮古島地域、久米島地域の農地部は大部分がこれに相当する。
 
(4)評価ランクW(身近な自然環境の保全を図る区域)
 宮古島地域では、沿岸集落部や多良間島内陸耕作地などがこれに相当する。久米島地域では、市街地部などがこれに相当する。
 
(5)評価ランクX(緑地環境の創造を図る区域)
 伊良部島・伊良部空港埋立地がこれに相当する。