県民の意見を集約した「沖縄の将来像」
21世紀ビジョンでは、県民から寄せられた意見※を集約し、「めざすべき将来像」を5つに分けてみました。
この将来像実現のための「課題」は何か。またどのように推進していけばよいのでしょうか。
県民が望む将来の姿
アンケートを集約して分類されて導かれた5つの将来像
将来像1 沖縄らしい自然と歴史、伝統、文化を大切にする島

- 温暖な気候とゆったりした時間の流れで暮らせる沖縄。
- 青い海、白い砂浜と自然の海岸線が続き、サンゴ礁によりイノー(礁池)の穏やかさが守られている沖縄。
- 多様な生物、亜熱帯の花や緑が島の美しさを引き立てる、自然に囲まれた沖縄。
- 沖縄らしい自然や風景を求めて観光客が訪れ、物心両面での豊かさをもたらしている沖縄。
- 最先端の温暖化対策などの環境モデル地域を形成し、世界的に注目を集めるエコアイランド沖縄。
- 暮らしの中に息づいている伝統文化・行事などが、世界中で活躍するウチナーンチュの誇りの源となっている沖縄。
- 伝統文化の継承に加え、多様性を受け入れ、新たな文化を創造している沖縄。
将来像2 心豊かで、安全・安心に暮らせる島

- 誰もが生きがいをもち、十分な医療や福祉が受けられる沖縄。
- 癒しの風土や、健康長寿を支える食文化が世界中から注目されている沖縄。
- 安心して子どもを生み育て、十分な教育を受けさせることができる沖縄。
- 子どもたちを「島の宝」と大切にし、希望と喜びに満ち、健やかに育てられる沖縄。
- 性別、年齢、障がいの有無に関係なく、あらゆる場所で活躍できる沖縄。
- 安くて便利な公共交通機関により交通渋滞が解消され、事故のない安全な沖縄。
- 島々では、それぞれの環境と伝統を尊重し、島特有の暮らしが守られている沖縄。
- ユイマールなど「沖縄の心」が受け継がれ、人の和、地域の和を大切にしている沖縄。
- 地域社会の一体感を醸成し、共助・共創型の安全・安心社会が実現している沖縄。
将来像3 希望と活力にあふれる豊かな島

- 心の豊かさだけでなく、経済的な豊かさも実現している沖縄。
- 日本とアジア・太平洋地域との架け橋として交通ネットワークが整備され、物流・情報・金融の拠点が形成されている沖縄。
- 地場産品が沖縄ブランドとして広く認知され、持続可能な発展を支えている沖縄。
- 気候を活かした農林水産業と、観光産業等が連携し、経済が発展循環している沖縄。
- 科学技術の拠点として新たな産業が興り、自立的な経済社会が形成されている沖縄。
- 働く意欲と能力にあう仕事があり、安定した雇用環境が整備されている沖縄。
- 大規模な米軍基地の返還が実現し、返還跡地を活用して、平和で豊かに暮らせる沖縄。
- 基地問題がなくなっている沖縄。
- 南北を縦断する鉄軌道等の公共交通システムを幹線として、路線バスやコミュニティバスが走っている沖縄。
将来像4 世界に開かれた交流と共生の島

- 「沖縄の心」で日本とアジア双方の発展に貢献している沖縄。
- 沖縄独自の国際交流の蓄積が、開放的で国際色豊かな風土として息づいている沖縄。
- 異文化を受け入れる寛容性やホスピタリティあふれる「沖縄の心」を受け継いでいる沖縄。
- 地理的特性を活かして、ヒト・モノ・文化など多様な交流が盛んな沖縄。
- 沖縄科学技術大学院大学を核として研究機関が集積し、研究成果を活かした新産業が創出されている沖縄。
- 国益・地球益に寄与する地域として、世界の島しょ地域における環境、防災技術の発信などの国際貢献を進めている沖縄。
- 平和を愛する「沖縄の心」が世界からも注目され、世界平和に関わる国連機関などの集積にもつながっている沖縄。
将来像5 多様な能力を発揮し、未来を拓く島

- 「人材こそが最大の資源」との考えを共有している沖縄。
- 家庭と地域が連携して、幼い頃よりしつけや道徳などの人間教育を行い、心豊かな人間を育てる沖縄
- 地域の自然や歴史、伝統、文化を伝え、地域を大切にし、誇らしく思う人間を育てている沖縄。
- 充実した教育環境のもと、子どもたちが地域への誇りをもち、大きな夢と目標を抱いて生き生きと学んでいる沖縄。
- 学力や進学率などの教育水準が高く、語学教育が充実している沖縄。
- 2カ国以上が話せるような語学教育で、世界で活躍する人材を輩出している沖縄。
- 誰もが、いつからでも、学びたい時に学べる環境が整い、学べる喜びを享受している沖縄。
- 県民一人ひとりが個性と能力を十分に発揮し、生きがいを実感し続けている沖縄。