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沖縄と太平洋島嶼国の関わり

1.沖縄県と太平島嶼国

 太平洋島嶼国は、大統領をはじめとした政財界のリーダーも輩出されるほど多数の日系人が存在し、国際社会においても日本の立場を支持してきた等、日本とのつながりが深い親日国家です。

 特に沖縄県とは、同じ「島」であるが故に抱えざるを得ない廃棄物処理や経済的活動における課題のほか、気候、文化面でも多くの共通点を有しています。

 本県は、多くの国際会議開催を誘致していますが、我々と多くの共通点を持つ島国の首脳が一同に会し、関係国とその直面している課題の解決に向けて話し合う太平洋・島サミットは、沖縄県にとって特別な国際会議といえるでしょう。

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2.太平島嶼国に対する沖縄県の協力等

 過去の島サミットで採択された首脳宣言に基づき、様々な支援が行われている中、現在、JICA沖縄国際センターを通し、県内組織が実施している技術協力等をご紹介します。

1.水資源保全管理研修の実施 (沖縄県企業局)

 沖縄県企業局では、沖縄県が蓄積してきた総合的な水資源管理の経験・技術を伝えるべく、平成22年度より太平洋の島国の水道事業関係者を受け入れ、県内各地で市町村の協力も得ながら"オール沖縄"体制での研修を実施しています。

  • 音聴棒を使っての漏水調査の実習
    音聴棒を使っての漏水調査の実習
  • 北谷浄水場・海水淡水化センターの視察
    北谷浄水場・海水淡水化センター
    の視察
  • 平成23年度研修生と仲田企業局長(当時)
    平成23年度研修生と
    仲田企業局長(当時)察

2.サモア水道公社に対する水道事業運営の支援(宮古島市役所)

 宮古島市は、平成22年度からサモアが課題とする漏水や雨期の水濁、浄水場の運営管理にを軸に「宮古島モデル」として自らの経験を踏まえた支援を行い、同公社の人材育成及び組織力強化を図っています。

3.トンガ・ババウ島に対するリサイクルビジネスの確立に向けた協力
(那覇市役所、NPO法人沖縄リサイクル運動市民の会)

 那覇市役所とNPO法人沖縄リサイクル運動市民の会は、トンガ王国のババウ島に対し、平成22年度より本県のノウハウを活かした持続可能な廃棄物管理を支援し、資源化によるリサイクルビジネスの確立に向けた協力を行っています。

  • ババウ島のカラカごみ処分場にて
    ババウ島のカラカごみ処分場にて
  • ババウ島のNPOペップとの会議
    ババウ島のNPOペップとの会議
  • リサイクルのため空き缶を回収
    リサイクルのため空き缶を回収

4.水ビジネス検討会(沖縄県経営者協会、JICA沖縄、宮古島市役所)

 平成23年、沖縄県経営者協会は、JICA沖縄及び宮古島市役所の共催を得て、太平洋の島国における水分野をはじめとしたビジネス創出の可能性を検討するための会を立ち上げました。同年11月には官民合同調査団が、フィジー、トンガ、サモアの三カ国を視察しました。

  • 水ビジネス検討会
  • 水ビジネス検討会
  • 水ビジネス検討会

5.トンガ王国における県出身者のそろばん普及活動
(JICAボランティア隊員として活動する石垣市出身の鈴木さん)

 トンガ王国では算数の授業の一環として、政府系小学校の3年生から5年生が毎日15分間そろばんを学習しています。そのトンガにJICAジュニアボランティア隊員として派遣中の沖縄県石垣市出身の鈴木咲子さんは、現地教師を対象とした研修会の実施、教育養成学校での珠算指導法の授業の担当、そろばん競技大会の準備や運営等に、トンガ人と共に取り組んでいます。

 様々な理由からそろばんを指導しようとしない教師が多くいるというトンガの現状を前に、鈴木さんは、そろばんの持つ力(計算力、集中力、記憶がつく等)を彼らに気付いてもらい、そろばんの必要性を知ってもらうことが今後のトンガのそろばん教育を変える要になると思いながら活動しているそうです。

  • トンガ人教師とともにそろばん普及に取り組む鈴木さん(中央)
    トンガ人教師とともにそろばん普及に取り組む鈴木さん(中央)
  • トンガでのそろばん大会の様子
    トンガでのそろばん大会の様子
  • 審査に取り組むトンガ人教師
    審査に取り組むトンガ人教師
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