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(喜友名) では、トップバッターを切りまして始めたいと思います。私は大宜味村で酪農教育ファームを営んでいる喜友名と申します。今日はやんばるグリーンツーリズム研究会の代表として、研究会の取り組みなどを中心にご報告したいと思います。よろしくお願いします。
 私たち研究会は、県が実施しましたグリーンツーリズム実践養成講座の事業の一環として、平成13年度から16年度の実践講座のメンバーが中心となっています。設立準備委員会を立ち上げて、結成にこぎつげたのが平成17年3月22日、30人ほどの大所帯ですけれども、正委員25人、賛助会員13人の組織となっております。メンバーの中身は男女ほとんど半数を占めております。
 3番目、研究会で取り組んだ活動というと、ご紹介したいのは、まず総会で決議された事業内容を円滑に進めるために、役員会を月に1〜2回やっております。その中で計画調整役割分担をやっておりますけれども、お互い農作業を並行してやっていますので、あまり無理のない活動にしたいということで、二月に1回ぐらいの開催という形でやります。定例会では会員が実践する農家喫茶や農業体験などの現地を検討したり、または他地区でのモニターツアーに参加して勉強したり、それから、異業種の交流、旅行者とか、そういう観光関係、それの交流もやっております。今年度は立ち上げたばかりなので、普及センターの支援が大であり、本当に手取り足取り教えていただいておりますけれども、でも、役員みんなで文書の内容構成、それから、やったことのないパソコンを習いながらやっています。力をつけながら自分たちでも運営できるようにやりたいねということが、今後の目標でもあります。
 4番目に、組織を結成してから最大の活動というのが、この第1回やんばるはるばる農家体験ツアーです。南部のほうはいち早くこれを実施していますけれども、私どももやはり南部に負けないで頑張っていきたいなということで、案が出た次第でもあります。まず、Aコース、本部・伊豆味満喫コースです。ミカン狩りでおなじみの伊豆味地区ですが、桜がほころぶ時季でしたので、農家が経営する農家喫茶でランチをして、またミカン農家が飼育する世界の珍鳥見学をコースに盛り込み、これまでにない伊豆味を満喫していただきました。
 Bコースとしまして、これは動物の香りと花の香りのドッキング、アレンジメントしたプランです。私のほうでやっていますけれども、牧場牛乳を使った石釜でのピザづくり体験、それと、ラン農家さんでやった実際につみ取ってランをアレンジメントしていただいて、つくっていただくコース。どちらも子供たちも大変喜んで帰られました。
 そしてCコース、森の贈り物、カルスト花見体験コースです。このコースは、ミカン農家の農園が山の中にある。大きなドングリなど、木の実でクラフトをつくって、自然散策を体験していただくコースです。
 最後にDコース、これは恩納ナビーの里満喫コースです。旬の野菜を使った料理、収穫体験、今は大根でしたけど、あとは農家が民宿でランチを出していますので、そこで食べてもらって、今度は県民の森の近くの喫茶店へ行って、漆喰のシーサーづくりをやってもらいました。
 いずれのコースも終了後のアンケートから、幾つかの課題もありましたけれども、どれも前向きなアンケートの内容で、毎月行きたいという方たちもいらっしゃって、とても楽しんで手応えのあった活動になりました。
 7番の次の今度の課題ですが、まず1つ目に、受け入れ農家の増加と体験メニューの充実です。消費者ニーズに応えながら、農を生かして体験者とともに楽しむプランづくりができたらなと思っています。実践するためには、農業だけの枠にとらわれないで、いろんな分野の人たちとの交流を図りながら、やっぱり連携をすべきだと思っています。
 次に、ネットワーク活動の充実です。やはり、1人の力では限りがあります。今回のツアーの取り組みも組織力の発揮した力でもあります。また、地区を超えて連携し、体験活動の価値観とか、料金設定とか、そういう勉強会も必要だと感じました。受け入れはボランティアではなく、セミビジネスとして考えたほうが長続きするコツだと思っています。
 最後に、この場をお借りして、今、私たちがぶつかる大きな課題の提供をしたいと思います。まず受け入れ窓口の設置です。今回の体験は私が窓口を担いましたけれども、新聞に連載して1週間ぐらい電話番をして、仕事の支障が出ないとも限りません。窓口体制は市町村でもいいかなと思ったんですけど、ただ、北部地区全域にまたがっていますので、一つの市町村では難しいと思っています。だから一括してできる何かがあれば、私たち農家も農業をしながら、そういう体験も受け入れるのは可能ではないかと思っています。自分たちで取り組んでみて、いろんな人との考え方とか交流、そして連携を取り合って、これから北部地区のグリーンツーリズム発展につなげられたらなと思っています。以上です。
(拍 手)

(崎山) 喜友名さん、また後ほどお話を伺いますけれども、牧場をおやりになったとき、私は別の取材で喜友名さんにお会いしたのが一番最初だったんですけれども、お会いするたびにいろんなものに挑戦していますよね。グリーンツーリズムはやってみて一言で言ってどうですか、感想は。
(喜友名)  農家にとって元気の出ることだと思います。そして、一番農業を伝えられることだとも思っています。
(崎山)  ありがとうございます。
 では、続いて読谷村の例から、なかばるのグリーンツーリズムの研究会の会長を務めていらっしゃいます仲村渠光子さん、それではよろしくお願い致します。

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