「陸域における自然環境の保全に関する指針」の概要
目 次
  1.1 八重山諸島の自然環境
  1.1.1 八重山諸島における特定植物群落
  1.1.2 八重山諸島における特異な地形・地質
  1.1.3 八重山諸島における文化財の状況
  1.1.4 貴重な動物種の分布
  1.2 各々の地域における「すぐれた自然」の概況
3.指針の概略 現在のページ

3.指針の概略

 「陸域における自然環境の保全に関する指針」の概略は図3−1及び表3−1に示すとおりである。
 八重山諸島全域で、
  評価ランク I (自然環境の厳正な保護を図る区域)は27区域
  評価ランクII (自然環境の保護・保全を図る区域)は59区域
  評価ランクIII (自然環境の保全を図る区域)は67区域
  評価ランクIV (身近な自然環境の保全を図る区域)は21区域
  評価ランクV (緑地環境の創造を図る区域)は2区域
 である。


 各々の地域の概要は、以下に記す通りである。

(1)評価ランク I (自然環境の厳正な保護を図る区域)
 石垣島では、野底岳から於茂登岳にかけての尾根部、宮良川河口部がこれに相当する。西表島では、中央部の原生林、南部の海崖、星立・船浦の湿地帯がこれに相当する。その他、波照間島高那崎、与那国島久部良岳・宇良部岳・東崎から新川鼻にかけての沿岸部、仲御神島、尖閣列島がこれに相当する。  

(2)評価ランク II (自然環境の保護・保全を図る区域)
 石垣島では、平久保崎、安良岳から久宇良岳にかけての山地部、はんな岳周辺、於茂登岳から前嵩にかけての尾根部、屋良部岳周辺、名蔵の湿地帯、カーラ岳周辺、宮良川の湿地帯などがこれに相当する。西表島では、中央部の原生林の周囲、古見の湿地帯などがこれに相当する。その他、波照間島沿岸部、与那国島南岸部・宇良部岳周辺・馬鼻崎周辺、黒島沿岸の一部、竹富島北部などがこれに相当する。  

(3)評価ランクIII (自然環境の保全を図る区域)
 石垣島・西表島の沿岸部、農用地や、その他の島々の農用地などに広く分布している。  

(4)評価ランクIV (身近な自然環境の保全を図る区域)
 石垣島の市街地・農用地、嘉弥真島、小浜島の農用地等がこれに相当する。  

(5)評価ランクV (緑地環境の創造を図る区域)
 石垣港埋立地がこれに相当する。



自然環境の保全に関する指針 八重山編 社会環境の状況(陸域) 自然環境の状況(沿岸域)