センターについて

センターの役割

沖縄県の漁業の未来のために。

沖縄県は、我が国唯一の熱帯~亜熱帯性海域に点在する島々から構成されており(琉球列島)、その海域は東西・南北と非常に広いです。琉球列島沿いの西側海域は中国大陸からの陸水やフィリピン海域から北上してくる黒潮の影響を受けるとともに、東側は太平洋の影響を直接受けているため、その海域の地形的環境や物理・化学的環境も非常に複雑なものとなっています。

そのため、そこに生息する生物群集も特異的であり、他県には見られない様々な種が、多様に生息しています。このような環境の中で、本県水産業の発展を技術的に支える位置付けとして、沖縄本島に水産海洋技術センターが設置されており、その中で主に漁船漁業関連と増養殖、魚病、加工関係等の試験研究を行っています。

企画・管理班

研究企画、庶務、予算執行管理、調査船「図南丸」を統括しています。

海洋資源・養殖班

漁船漁業関連の取り組みでは、多様な生物群集を生産・維持している海域環境の特性を把握するために、定期的な海洋観測等を実施しており、また資源の持続的な有効利用を図るために、マグロ類やソデイカ等の回遊・外洋性種、フエフキダイ類やハタ類等のサンゴ礁性魚類及びフエダイ類等の深海性魚種に至るまで、漁業生産上重要な有用資源の生物情報を収集・分析し、その情報を現場へ還元することを目的に調査・試験等を継続的に実施しています。

増殖関連では、多種多様な熱帯~亜熱帯性の魚介藻類の中で、漁業生産上重要な有用種の種苗生産及び増養殖技術に関する調査・試験等を行っており、また近年発展しつつある魚介類の養殖に伴う魚病対策にも取り組んでいます。

普及班

本県漁家は高齢化の一途をたどっています。そこで、後継者育成、漁村の活性化、新技術の開発普及や養殖業を振興するため漁家に対しての指導を行っています。

石垣支所

沖縄本島より南西(約300Km)に位置する石垣支所では、その特性(水温等の物理環境の違いやマングローブ群集を含む生態的特性等)を生かした魚介類の種苗生産及び増養殖技術の開発試験や漁場の保全調査等の他、本県で唯一設定されている保護水面の調査等も継続的に実施しています。

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