蚊媒介感染症

ページ番号1022219  更新日 2025年8月21日

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中華人民共和国(広東省仏山市)での[チクングニア熱]の患者急増

チクングニア熱については、欧州を含む複数の国で発生が報告されており、2025年7月には、中華人民共和国(広東省仏山市)でのチクングニア熱の患者急増に伴い、外務省から渡航者向けに注意喚起が行われました。
今後、夏季休暇を利用して海外へ渡航される方が増えることが予想され、海外渡航者の輸入症例が増加することが懸念されます。
つきましては、引き続き、チクングニア熱を始めとする蚊媒介感染症の予防対策等のご協力をお願いします。

蚊媒介感染症とは

蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。

主な蚊媒介感染症には、ウイルス疾患であるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、原虫疾患であるマラリアなどがあります。
これらの感染症は主に熱帯、亜熱帯地域で流行しています。

日本においては日本脳炎以外の蚊媒介感染症は海外からの輸入感染症としてみられていますが、デング熱に関しては2014年に国内感染例が報告されました。

デング熱

デングウイルスによる感染症で、デングウイルスに感染したネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。デングウイルスに感染した人が蚊に刺されると、その蚊にウイルスが移り、その蚊がほかの非感染者を刺すことで感染が拡がっていきます。ヒトからヒトに感染することはありません

チクングニア熱

チクングニアウイルスによる感染症で、チクングニアウイルスに感染したネッタイシマカやヒトスジシマカに刺されることで感染します。チクングニアウイルスに感染した人が蚊に刺されると、その蚊にウイルスが移り、その蚊がほかの非感染者を刺すことで感染が拡がっていきます。ヒトからヒトに感染することはありません

ジカウイルス感染症

ジカウイルス感染症はデング熱及びチクングニア熱と同様、蚊を介して感染します。また、ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。

妊娠中にジカウイルス感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠の可能性がある方は、可能な限り流行地域への渡航を控えてください。

性行為により男性から女性パートナーへ感染した事例が報告されてます。性行為による感染等のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

症状

デング熱

発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。発熱は5~7日続くことが多く、発疹は解熱前後の時期に出現します。

チクングニア熱

2~12日(多くは3~7日)の潜伏期間を経て症状が現れます。発熱と関節痛はほぼ必発であり、8割で皮疹がみられます。デング熱、ジカウイルス感染症と比較し、四肢を中心とした関節痛症状が強く、関節炎や腫脹を伴い、急性期を過ぎた後も数週~数ヶ月にわたり疼痛を残す場合もあります。

ジカウイルス感染症

潜伏期間は、2~12日(多くは2~7日)です。ジカウイルス病の臨床症状は多彩ですが、斑状丘疹様の発疹は90~100%に認められるのに対して、発熱の頻度は35~65 %とされています。また発疹は掻痒感(かゆみ)を伴うことが多いとされています。

予防方法

デング熱、チクングニア熱及びジカウイルス感染症には現時点では、国内で利用可能なワクチンはありません。

屋外の蚊が多くいる場所で活動する際は、長袖・長ズボンを着用し、できるだけ肌を露出しない、裸足でサンダルを履かないようにしましょう。薄手の繊維の場合には服の上から吸血されることもあること、足首、首筋、手の甲などの小さな露出面でも吸血されることがあることにも留意する。

虫よけ剤(忌避剤)を使用するなど、蚊にさされないよう注意してください。

流行地に渡航する場合は、流行地域に関する詳細は下記サイトをご覧ください。

リーフレット

用心編:感染症の運び屋 蚊からバリアーで身を守れ!

学校編:ジカ熱・デング熱の感染源 ヒトスジシマカに注意!

発生源編:ジカ熱・デング熱の運び屋 ヒトスジシマカの発生源を叩け

今年もあなたの血を狙って奴らがやってくる!~ダニ・蚊の襲来に備えよ~

関連リンク

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