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セマルハコガメ
甲長は普通成体で11〜17cmの範囲であるが、まれに20cm近くの個体も見られる。一方孵化幼体の甲長は、3.5cmほどである。背甲は卵型で著しく盛り上がっており、側縁や後縁の切れ込みは極めて鈍いかほとんど認められない。腹甲は中央に蝶番 (ちょうつがい) 構造があり、これをはさんで可動となっている。この特徴によって国内の他のすべてのカメ類と区別できる。
カメ目 ヌマガメ科
Cuora flavomarginata evelynae Ernst et Lovich, 1990
希少種・危急種
八重山諸島の固有亜種で、石垣島と西表島に分布し、台湾や大陸には同種の別亜種が分布している。これらの別亜種とは、肋甲板に見られる淡色斑が大きい点 、腹甲の暗色部が甲橋部から伸びる淡色部によって明瞭にくびれている点などで区別される。
雑食性で木の実やイモ類といった植物質から、昆虫、ミミズ、カタツムリ、メクラヘビといった小動物、さらには大型動物の死体まで様々なものがメニューに含まれる。
一般に自然度の高い広葉樹林の中や周縁部を主な生息場所とし、低湿地、沼沢地、河川などとの隣接部で個体数が多い。一方乾燥した二次林には少ないが、広葉樹林との隣接部ではイモ畑やパイナップル畑にも出没し、採餌や産卵の場所として利用しているようである。
国指定天然記念物 (1972年)。
参考リンク:レッドデータブック