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フルスト原遺跡
石垣市字大浜の北約200mの琉球石灰岩が発達する標高150mの所に位置する。
遺跡は、崖上に連なる石積み障壁、四囲に石積みをめぐらした郭状の区画、北東部に開く門跡のほか墓および御獄等を内容とするが、その主体はグスク様の遺跡ということになる。
グスク時代の石垣は、沖縄島の勢力に対して独立性を保ちながら内部は複数の有力者が分割的に地域支配を行っていたと思われ、その有力者たちの拠点となったところが現在「スク」と称され残されている。このフルスト原遺跡は、「スク」と称されてないが、1500年に尚真王の軍勢によって滅ぼされた遠弥計赤蜂(おやけあかはち)の居城跡と伝承されている。この遺跡は他のグスク(あるいはスク)と多くの点で共通する反面、郭状遺跡の配置等に独自性がみられると同時に、規模・構造などの点でも優れている。
このような特徴を持つフルスト原遺跡は八重山の歴史を理解する上でとても重要とされ、昭和53年3月に国の史跡に指定されました。