性能表示項目
 構造の安定に関すること
 火災時の安全に関すること
 劣化の軽減に関すること
 維持管理への配慮に関すること
 温熱環境に関すること
 空気環境に関すること
 光・視環境に関すること
 音環境に関すること
 高齢者等への配慮に関すること
  
 性能表示事項一覧


1.構造の安定に関すること


住宅の基本は強さです。
 「構造の安定に関すること」は住む人の生命や財産を守る最も重要な性能です。性能表示事項としては、建物構造の地震や風、積雪に対する「強さ」を表示します。耐震性能は、建築基準法で定める極めて稀に発生する地震(関東大震災級の震度6強から7程度の地震)に対しても倒壊、崩壊しない程度を等級1としています。
 また、日本は台風の通り道でもあります。毎年台風の被害が報告されていますが、耐風等級については、伊勢湾台風時に記録された暴風(最大風速50m/s)に対して倒壊、損傷しない程度を等級1としています。
 等級2以上の高い等級は、これ以上に強い地震や風に対して耐えることを示すものです。

地盤や基礎も大切です。
 地盤や基礎も「構造の安定に関すること」の性能表示事項の1つとなっています。地盤や基礎がしっかりしていないと丈夫な家でも傾いてしまいます。住宅を建築する際、地盤が弱ければ補強しなければなりません。地盤調査は丈夫な家をつくる第一条件です。家を建てようとする敷地の地盤の強さやその調査方法、基礎の種類等を表示することにしています。

Q & A


性能表示事項


1-1耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)
 地震に対する構造躯体の倒壊、崩壊等のしにくさ
等級3 極めて希に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度
等級2 極めて希に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度
等級1 極めて希に(数百年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度


1-2耐震等級(構造躯体の損傷防止)
 地震に対する構造躯体の損傷(大規模な修復工事を要する程度の著しい損傷)の生じにくさ
等級3 希に(数十年に一度程度)発生する地震による力の1.5倍の力に対して損傷を生じない程度
等級2 希に(数十年に一度程度)発生する地震による力の1.25倍の力に対して損傷を生じない程度
等級1 希に(数十年に一度程度)発生する地震による力に対して損傷を生じない程度


1-3耐風等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)
 暴風に対する構造躯体の倒壊、崩壊等のしにくさ及び構造躯体の損傷(大規模な修復工事を要する程度の著しい損傷)の生じにくさ
等級2 極めて希に(500年に一度程度)発生する暴風による力の1.2倍の力に対して倒壊、崩壊等せず、希に(50年に一度程度)発生する暴風による力の1.2倍の力に対して損傷を生じない程度
等級1 極めて希に(500年に一度程度)発生する暴風による力に対して倒壊、崩壊等せず、希に(50年に一度程度)発生する暴風による力に対して損傷を生じない程度


1-4耐雪等級(構造躯体の倒壊等防止及び損傷防止)
 屋根の積雪に対する構造躯体の倒壊、崩壊等のしにくさ及び構造躯体の損傷(大規模な修復工事を要する程度の著しい損傷)の生じにくさ(多雪区域のみ)
等級2 極めて希に(500年に一度程度)発生する積雪による力の1.2倍の力に対して倒壊、崩壊等せず、希に(50年に一度程度)発生する積雪による力の1.2倍の力に対して損傷を生じない程度
等級1 極めて希に(500年に一度程度)発生する積雪による力に対して倒壊、崩壊等せず、希に(50年に一度程度)発生する積雪による力に対して損傷を生じない程度


1-5地盤又は杭の許容支持力等及びその設定方法
 地盤又は杭に見込んでいる常時作用する荷重に対し抵抗し得る力の大きさ及び地盤に見込んでいる抵抗し得る力の設定の根拠となった方法
地盤の許容応力度(単位:kN/m2)、杭の許容支持力(単位:kN/本)、地盤調査方法等、の具体的記載 


1-6基礎の構造方法及び形式等
 直接基礎の構造及び形式又は杭基礎の杭種、杭径及び杭長
直接基礎の場合は、構造方法、形式の具体的記載、杭基礎の場合は杭種、杭径(単位:cm)、杭長(単位:m)の具体的記載