平成12年国勢調査報告

第3次基本集計結果

沖縄県の概要

1 職業大分類別就業者数



最も多い「生産工程・労務作業者」,減少率が最も高い「管理的職業従事者」

 沖縄の15歳以上就業者を職業大分類別にみると,「生産工程・労務作業者」が 13万2千人(就業者の23.7%)と最も多く,以下,「事務従事者」が 10万2千人(同18.4%),「販売従事者」が 8万2千人(同14.7%),「専門的・技術的職業従事者」が 8万1千人(同14.6%),「サービス職業従事者」が6万5千人(同11.7%)などとなっている。

 これを前回調査の平成7年と比べると,「サービス職業従事者」が11.4%(6,611人)増,「専門的・技術的職業従事者」が 8.0%(6,005人)増などとなっている。
 一方,減少となっているのは,「管理的職業従事者」が20.1%(3,878人)減,「農林漁業作業者」が15.7%(6,438人)減などとなっている。
 この結果,15歳以上就業者に占める職業大分類別の割合は,「サービス職業従事者」が1.0ポイント,「専門的・技術的職業従事者」が0.8ポイント拡大しているのに対し,「農林漁業作業者」が1.4ポイント,「管理的職業従事者」が0.8ポイント縮小している。


図1 職業(大分類)別15歳以上就業者(平成12年)

 表1 職業(大分類)別15歳以上就業者数−沖縄(平成7年・12年)(Excel形式)



男子の占める割合が高い職業は「保安職業従事者」
女子の占める割合が高い職業は「事務従事者」


職業大分類別就業者数の割合を男女別にみると,男子の占める割合が高い職業は,「保安職業従事者」(96.6%),「運輸・通信従事者」(94.7%),「管理的職業従事者」(91.5%)でいずれも90%を超えている。
一方,女子の占める割合が高い職業は,「事務従事者」(66.1%),「サービス職業従事者」(64.8%)などとなっている。
また,男女それぞれについて15歳以上就業者に占める職業大分類別就業者数の割合をみると,男性は「生産工程・労務作業者」が31.5%と最も高く,次いで「販売従事者」(14.5%)などとなっており,女性は「事務従事者」が29.4%と最も高く,次いで「専門的・技術的職業従事者」,「サービス職業従事者」がともに18.3%などとなっている。

図2職業(大分類)、男女別15歳以上就業者の割合−沖縄(平成12年)_1図2職業(大分類)、男女別15歳以上就業者の割合−沖縄(平成12年)_2

 表2 職業(大分類)、男女別就業者数−沖縄(平成12年)(Excel形式)



65歳未満の各年齢階級では「生産工程・労務作業者」の割合が高い

15歳以上就業者について職業大分類別就業者の割合を年齢階級別にみると,最も割合の高い職業は,15〜19歳では「サービス職業従事者」(27.5%),20〜24歳では「生産工程・労務作業者」(22.8%),25〜34歳では「事務従事者」(24.5%,23.0%),35〜64歳では「生産工程・労務作業者」(23.9%,26.5%,26.1%,23.5%,23.7%,26.3%),65歳以上では「農林漁業作業者」(33.4%,46.8%,49.5%,48.9%,40.8%)となっている。

 表3 職業(大分類)、年齢(5歳階級)別15歳以上就業者の割合−沖縄県(平成12年)(Excel形式)



「農林漁業作業者」は65〜69歳において高い割合

年齢階級別就業者の割合の推移をみると,「専門的・技術的職業従事者」,「事務従事者」,「保安職業従事者」などは,25〜29歳から45〜49歳にかけて比較的安定した割合で推移しているのに対し,「管理的職業従事者」は50〜54歳を頂点とするピラミッド形となっている。
また,「農林漁業作業者」は65〜69歳の割合が最も高くなっている。

図3年齢階級別就業者の割合の推移_1図3年齢階級別就業者の割合の推移_2図3年齢階級別就業者の割合の推移_3



「農林漁業作業者」の割合が半数を占める城辺町

15歳以上就業者に対する職業大分類別就業者数の割合を市町村別にみると,高い割合となっているのは,「農林漁業作業者」は城辺町(51.0%),東村(46.6%),「生産工程・労務作業者」は北大東村(41.8%),勝連町(37.3%),「サービス職業従事者」は座間味村(36.3%),渡嘉敷村(26.9%)となっている。

一方,低い割合となっているのは,「農林漁業作業者」は浦添市(0.6%),那覇市・北谷町( 0.7%),「サービス職業従事者」は多良間村(4.3%),東村(5.3%),「専門的・技術的職業従事者」は伊良部町(4.5%),城辺町(6.0%)となっている。

 表4 職業(大分類)別15歳以上就業者数の割合−市町村(平成12年)(Excel形式)


複数の職業に分散している「サービス業」,「卸売・小売業,飲食店」

産業大分類別に職業大分類別の就業者数の割合をみると,「農業」,「林業」,「漁業」では「農林漁業作業者」,「鉱業」,「建設業」,「製造業」では「生産工程・労務作業者」,「電気・ガス・熱供給・水道業」,「金融・保険業」,「公務(他に分類されないもの)」では「事務従事者」,「卸売・小売業,飲食店」,「不動産業」では「販売従事者」,「運輸・通信業」では「運輸・通信従事者」,「サービス業」では「専門的・技術的職業従事者」が最も高くなっている。

また,「農業」,「漁業」などでは就業者が1つの職業に集中しているのに対し,「サービス業」,「卸卸売・小売業,飲食店」では複数の職業に分散している。

 表5 産業(大分類)、職業(大分類)、15歳以上就業者数−沖縄県(平成12年)(Excel形式)

 表6 産業(大分類)、職業(大分類)、15歳以上就業者数の割合−沖縄県(平成12年)(Excel形式)




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