平成14年 商業統計調査(速報)

3.従業者数及び就業者数



(2)就業者数

 就業者数は、11万1674人で、前回に比べ 1226人(前回比 1.1%)増加している。

 卸売業、小売業別にみると、卸売業は 3万455人で 2417人(△7.4%)減少し、小売業は 8万1219人で 3643人(4.7%)増加している。

 業種別にみると、卸売業では、食料・飲料卸売業 6494人(構成比21.3%)、農畜産物・水産物卸売業 4070人(13.4%)、他に分類されない卸売業 4012人(13.2%)、建築材料卸売業 3136人(10.3%)となっており、これら上位4業種で卸売業全体の約6割を占めている。

 小売業では、飲食料品小売業が 3万2548人(40.1%)と小売業全体の4割を占め、次いで書籍・文房具小売業 7987人(9.8%)、織物・衣服・身の回り品小売業 6384人(7.9%)、各種商品小売業 6175人(7.6%)の順となっている。

 業種別に前回との増減をみると、卸売業では、自動車卸売業が 177人(前回比 14.5%)、鉱物・金属材料卸売業が 26人(1.4%)、再生資源卸売業が 19人(6.7%)と3業種で増加しているが、他の業種は減少している。

 小売業では、飲食料品小売業が 3252人(11.1%)、各種商品小売業が 1785人(40.7%)などと、5業種で増加している。減少している業種は書籍・文房具小売業が 762人(△8.7%)、織物・衣服・身の回り品小売業が 374人(△5.5%)、自動車・自転車小売業が 342人(△6.6%)などとなっている。
 

図3−3 業種別就業者数

図3-3 卸売業の業種別従業者数
図3-3 小売業の業種別従業者数


  第3−2表 業種別就業者数(Excel形式)

 就業者数の内訳をみると、パート・アルバイト等が4万3938人(構成比39.3%)、正社員・正職員が3万8685人(34.6%)、個人事業主及び無給家族従業者が2万200人(18.1%)、有給役員が5737人(5.1%)、出向・派遣受入者が1569人(1.4%)、臨時雇用者が1545人(1.4%)となっている。

 卸売業では正社員・正職員が卸売業の就業者数の6割を占め、小売業ではパート・アルバイト等が小売業の就業者数の約5割を占めている。

 前回比では、小売業で正社員・正職員の割合が縮小し、パート・アルバイト等の割合が拡大している。

図3−4 就業者数内訳別構成比
図3-4 就業者数内訳別構成比(計) 図3-4 就業者数内訳別構成比(卸売業) 図3-4 就業者数内訳別構成比(小売業)

  第3−3表 就業者数の内訳(Excel形式)

 就業者数の内訳について業種別にみると、卸売業では、半数の業種で正社員・正職員の割合が縮小し、パート・アルバイト等の割合が拡大傾向にあるが、なかでも再生資源卸売業、繊維品卸売業、農畜産物・水産物卸売業は正社員・正職員の割合が縮小し、パート・アルバイト等の割合が拡大している。

 小売業ではほとんどの業種で正社員・正職員の割合が縮小し、パート・アルバイト等と出向・派遣受入者の割合が拡大している。

  第3−4表 卸売業の就業者数内訳の構成比(%)(Excel形式)


図3−5 卸売業の業種別就業者数内訳の構成比
図3-5 卸売業の業種別就業者数内訳別構成比(正社員・正職員) 図3-5 卸売業の業種別就業者数内訳別構成比(パート・アルバイト等) 図3-5 卸売業の業種別就業者数内訳別構成比(臨時雇用者) 図3-5 卸売業の業種別就業者数内訳別構成比(出向・派遣受入者)


  第3−5表 小売業の業種別就業者数内訳別の構成比(%)(Excel形式)

図3−6 小売業の業種別就業者数内訳別の構成比
図3-6 小売業の業種別就業者数内訳別構成比(正社員・正職員) 図3-6 小売業の業種別就業者数内訳別構成比(パート・アルバイト等) 図3-6 小売業の業種別就業者数内訳別構成比(臨時雇用者) 図3-6 小売業の業種別就業者数内訳別構成比(出向・派遣受入者)



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