平成14年 商業統計調査(速報)

2.事業所数



 事業所数は、2万124事業所で前回に比べ 1440事業所(前回比△6.7%)減少している。

 卸売業、小売業別にみると、卸売業は 3289事業所で 330事業所(△9.1%)減少し、小売業は1万6835事業所で 1110事業所(△6.2%)減少している。

図2-1 事業所数の推移


 卸売業の業種別構成比をみると、食料・飲料卸売業が 19.9%を占め最も大きく、次いで他に分類されない卸売業 13.6%、農畜産物・水産物卸売業 12.6%、建築材料卸売業 12.3%と続きこれら4業種で約6割を占めている。

 小売業では、飲食料品小売業が 40.2%を占め最も大きく、次いで織物・衣服・身の回り品小売業 13.7%となっており、この2業種で小売業全体の5割を占めている。

図2−2 事業所数の業種別構成比
図2-2 事業所数の業種別構成比_1 図2-2 事業所数の業種別構成比_2


 卸売業の業種別増減をみると、鉱物・金属材料卸売業(11事業所、前回比 10.1%)、家具・建具・じゅう器等卸売業(6事業所、5.4%)、化学製品卸売業(3事業所、4.4%)などが増加し、農畜産物・水産物卸売業(98事業所、△19.1%)、食料・飲料卸売業(57事業所、△8.0%)、医薬品・化粧品等卸売業(47事業所、△23.5%)など、11業種で減少している。

 小売業では、自動車・自転車小売業を除き、飲食料品小売業(433事業所、△6.0%)、織物・衣服・身の回り品小売業(130事業所、△5.3%)、書籍・文房具小売業(129事業所、△8.6%)、家具・じゅう器・機械器具小売業(99事業所、△6.6%)など、他の業種は減少している。

   第2−1表 業種別事業所数(Excel形式)

 従業者規模別に構成比をみると、卸売業では2人以下規模 26.6%、5人〜9人規模 25.6%、3人〜4人規模 23.8%と続き、従業者4人以下の小規模事業所が卸売業全体の半数を占めている。

 小売業では2人以下規模が 59.9%と、小売業全体の約6割を占め、次いで、3人〜4人規模 16.3%、5人〜9人規模 13.3%と続き、従業者4人以下の小規模事業所が小売業全体の7割を超えている。

 前回との増減をみると、卸売業では20人〜29人規模が 7事業所(前回比4.7%)、100人以上規模が 2事業所(10.0%)と増加しているものの、他の規模では減少している。

 小売業では5人〜9人規模 131事業所(6.2%)、10人〜19人規模 107事業所(9.4%)、50人〜99人規模 29事業所(36.7%)と増加し、2人以下規模が 1325事業所(△11.6%)、3人〜4人以下規模が 65事業所(△2.3%)、100人以上規模が 2事業所(△5.7%)と減少している。

 小売業では中規模事業所と大規模事業所が増加しているのに対し、4人以下の小規模事業所の落ち込みが大きい。


   第2−2表 従業者規模別事業所数(Excel形式)



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