平成14年 商業統計調査

3.従業者数及び就業者数



(1)従業者数
従業者総数  10万8486人( 1506人増、前回比 1.4%)
卸売業     2万9702人( 2143人減、  同 △6.7%)
小売業     7万8784人( 3649人増、   同  4.9%)


ア 従業者総数は、10万8486人で、前回調査に比べ 1506人(前回比 1.4%)増加している。

 卸売・小売業別にみると、卸売業は 2万9702人で 2143人(同△6.7%)減少し、小売業は 7万8784人で 3649人(同4.9%)増加している。

第3-1図従業者数の推移


イ 業種別に構成比をみると、卸売業では、食料・飲料卸売業が 21.2%を占め最も大きく、次いで農畜産物・水産物卸売業13.4%、他に分類されない卸売業13.2%、建築材料卸売業10.4%などと続き、これら4業種で5割以上を占めている。

 小売業では、飲食料品小売業が40.6%を占め最も大きく、次いで書籍・文房具小売業が10.1%となっており、この2業種で小売業全体の5割を占めている。

第3−2図 従業者数の業種別構成比(%)
第3-2図従業者数の業種別構成比(%)-1
第3-2図従業者数の業種別構成比(%)-2


ウ 業種別に前回調査との増減をみると、卸売業では、自動車卸売業が179人(前回比14.9%)、鉱物・金属材料卸売業が152人(同9.2%)、再生資源卸売業が 29人(同10.6%)など、4業種で増加し、医薬品・化粧品等卸売業が 481人(同△23.3%)、食料・飲料卸売業が 431人(同△6.4%)、農畜産物・水産物卸売業が421人(同△9.6%)、一般機械器具卸売業が 402人(同△17.9%)などと、12業種で減少している。

 小売業では、飲食料品小売業が 3399人(同11.9%)、各種商品小売業が1327人(同33.2%)、他に分類されない小売業が587人(同12.9%)、スポーツ用品・がん具・娯楽用品・楽器小売業が201人(同13.3%)など、5業種が増加となり、書籍・文房具小売業が549人(同△6.5%)、織物・衣服・身の回り品小売業が418人(同△6.3%)、自動車・自転車小売業が295人(同△5.8%)、燃料小売業が228人(同△4.0%)などと、8業種で減少している。

  第3−1表 業種別従業者数と構成比、前回比(Excel形式)

エ 従業者規模別の構成比をみると、卸売業及び小売業の合計では、10人〜19人規模が20.2%を占め最も大きく、次いで5人〜9人規模18.5%、2人以下規模14.4%の順となっていて、10人以上の規模が56.1%と半数以上を占めている。

 前回調査と比べると、10人以上の規模が1.8ポイント高まっている。

 卸売業では、10人〜19人規模が 20.2%を占め最も大きく、次いで5人〜9人規模が18.3%、50人〜99人規模が13.0%の順となっている。

 前回調査と比べると、100人以上の大規模事業所が 0.3ポイント高まっている。

 小売業では、10人〜19人規模が20.2%を占め最も大きく、次いで5人〜9人規模の18.6%、2人以下規模18.0%の順となっている。

 前回調査と比べると、5人〜49人以下の中規模事業所が1.0ポイント、50人以上の大規模事業所が2.0ポイント高まっている。

第3-3図従業者数の従業者規模別構成比


オ 従業者規模別に前回調査との増減をみると、卸売業及び小売業の合計では、50人〜99人規模が1635人(前回比17.8%)、10人〜19人規模が824人(同3.9%)、20人〜29人規模が510人(同6.1%)などと増加し、2人以下規模が1083人(同△6.5%)、3人〜4人規模が439人(同△3.5%)、30人〜49人規模が298人(同△2.9%)と減少している。

 卸売業では、20人〜29人規模で172人(同4.9%)増加し、他の規模は減少している。

 小売業では、50人〜99人規模で1966人(同39.5%)、10人〜19人規模で1222人(同8.3%)、5人〜9人規模で983人(同7.2%)などと増加し、2人以下規模が967人(同△6.4%)、3〜4人規模が162人(同△1.7%)と減少している。

  第3−2表 従業者規模別従業者数(Excel形式)

カ 経営組織別の構成比をみると、卸売業及び小売業の合計では、法人事業所64.1%、個人事業所35.9%となっており、法人事業所の従業者が全体の6割を占めている。

 前回調査と比べると、法人事業所の構成比が0.9ポイント高まっている。

 卸売業では、法人事業所85.4%、個人事業所14.6%となっており、法人事業所の従業者が8割を占めている。

 前回調査と比べると、法人事業所が0.6ポイント高まっている。

 小売業では、法人事業所56.1%、個人事業所43.9%となっており、前回調査と比べると、法人事業所が2.1ポイント高まっている。

第3-4図従業者数の法人・個人別構成比(%)


  第3−3表 法人、個人別の従業者数(Excel形式)

キ 1事業所当たりの従業者数をみると、全体平均5.4人で前回調査に比べ0.4人(前回比 8.0%)増加している。

 卸売・小売業別にみると、卸売業は平均9.0人で 0.2人(同2.3%)増加し、小売業は平均4.7人で 0.5人(同11.9%)増加している。

 業種別にみると、卸売業では、各種商品卸売業20.2人で最も多く、次いで鉱物・金属材料卸売業が15.2人、医薬品・化粧品等卸売業10.3人、電気機械器具卸売業10.1人と続き、繊維品卸売業と衣服・身の回り品卸売業を除いた14業種で卸売業の平均を上回っている。

 前回調査との増減をみると、各種商品卸売業で10.3人(同104.0%)、次いでその他の機械器具卸売業で 1.4人(同17.3%)、自動車卸売業で1.2人(同15.8%)等と増加し、電気機械器具卸売業で1.4人(同△12.2%)、化学製品卸売業で0.9人(同△9.7%)、家具・建具・じゅう器等卸売業で 0.9人(同△10.8%)などと減少している。

 小売業では、各種商品小売業が88.7人、燃料小売業が8.3人、書籍・文房具小売業が5.8人と5業種で小売業の平均を上回っている。

 前回調査との増減をみると、各種商品小売業で27.2人(同44.2%)、スポーツ用品・がん具・娯楽用品・楽器小売業で0.8人(同27.6%)、飲食料品小売業で0.7人(同17.5%)などと、自動車・自転車小売業を除く全ての業種で増加している。

  第3−4表 1事業所当たりの従業者数(Excel形式)

第3-5図1事業所当たりの従業者数(卸売業) 第3-5図1事業所当たりの従業者数(小売業)




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