工業統計調査

平成12年工業統計調査の概要


2 産業別の動き

図2−1 産業別事業所数の構成比

 事業所数の産業別構成を見ると、図2−1のとおり食料品製造業 26.3%(729事業所)が最も多く、次いで金属製品製造業 14.5%(402事業所)、出版・印刷・同関連産業 10.8%(300事業所)、窯業・土石製品製造業 10.6%(293事業所)、繊維工業 9.9%(273事業所)、と続き、この5産業で全体の 72.1%を占めている。

 この上位5産業の事業所数の対前年増加率を見ると、食料品製造業 −6.3%、金属製品製造業 −6.7%、出版・印刷・同関連産業 −10.4 %、窯業・土石製品製造業+0.3%、繊維工業が−5.2%となった。

 なお、事業所数の産業別構成比は飲料・たばこ・飼料製造業、窯業・土石製品製造業等で前年より増加している。


図2−2 産業別従業者数の構成比

 従業者数の産業別構成は図2−2のとおり食料品製造業 35.8%(9,914人)が最も多く、次いで窯業・土石製品製造業 13.0%(3,600人)、出版・印刷・同関連産業 12.4%(3,431人)、金属製品製造業 11.3%(3,133人)、飲料・たばこ・飼料製造業 7.6%(2,110人)の順となっており、この上位5産業で全体の 80.1% を占めている。

 この上位5産業の従業員数の対前年増加率を見ると、食料品製造業 +1.8%、窯業・土石製品製造業 −3.0%、出版・印刷・同関連産業 −4.2%、金属製品製造業 −1.3%、飲料・たばこ・飼料製造業 +9.2%となっている。

図2−3 産業別製造品出荷額等の構成比

 製造品出荷額等の産業別構成は、図2−3のとおり石油製品・石炭製品製造業 31.1%(2,039億2,411万円)がもっとも大きく、次いで食料品製造業 22.6%(1,484億532万円)、飲料・たばこ・飼料製造業 12.7%(831億8,978万円)、窯業・土石製品製造業 11.1%(725億5,295万円)、出版・印刷・同関連産業 7.5%(489億4,356万円)となっており、この5産業で全体の 85.0%を占めている。

図2−4 産業別粗付加価値
 この5産業の対前年増加率を見ると、石油製品・石炭製品製造業 +17.0%、食料品製造業 −1.3%、飲料・たばこ・飼料製造業 +4.5%、窯業・土石製品製造業 −1.5%、出版・印刷・同関連産業 −3.5%となっている。

 石油製品・石炭製品製造業は前年と比べて約296億円増加しているが、要因としては、原油輸入価格の上昇によるガソリンなどの石油製品価格の上昇に伴い、出荷額が増加したためである。

 粗付加価値額の産業別構成は、食料品製造業が 24.1%で最も大きく、以下、窯業・土石製品製造業 18.4%、出版・印刷・同関連産業と飲料・たばこ・飼料製造業が並んで 15.9%、金属製品製造業 7.2%となっており、上位5産業で全体の81.5%を占めている。

 この5産業の対前年増加率は、食料品製造業が +2.1%、窯業・土石製品製造業 −2.1%、出版・印刷・同関連産業 −4.4%、飲料・たばこ・飼料製造業 +7.8%、金属製品製造業 −4.3%となっている。



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