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更新日:2023年4月7日
令和4年度の公益財団法人JKAの補助事業を活用して、「非接触温度測定装置一式」、「表面形状測定装置一式」、「試料作製装置一式」を導入しました。
非接触温度測定装置は、サーモグラフィーとも呼ばれ、物体の温度を非接触かつ広範囲に測定する装置です。今回、一般用と金属用の2機種を導入しており、一般用では温度分布の画像表示や温度変化の時系列を記録することができます。また、金属用では高温の測定対象からのみ放射される赤外線波長帯を利用することにより、アルミなどの低放射率物体の温度測定において、外乱の影響を軽減して測定できます。
非接触温度測定装置一式
メーカー |
日本アビオニクス株式会社 |
|
型 式 |
R550pro(一般用) |
TS300SW(金属用) |
温度計測範囲 |
-40~2000℃ |
180~800℃ |
解像度 |
640×480画素 |
320×240画素 |
非接触温度測定装置 R550pro(一般用)
非接触温度測定装置 TS300SW(金属用)
表面形状測定装置は、加工した部品等の表面形状や円筒形状を測定する装置です。今回は、「真円度・円筒形状測定機」と「表面粗さ・輪郭形状測定機」を新たに導入しました。
真円度・円筒形状測定機は、触針を用いて円形形状の表面をなぞり、触針の測定した変位と回転位置から幾何学的な真円に対する狂いの大きさを測定する装置です。高精度な組立部品、高速回転機械の主軸と軸受、気密性が必要な部品などの計測に用いられます。
表面粗さ・輪郭形状測定装置は、ごく小さな触針を用いて測定物の表面をなぞることで、その表面の粗さおよび輪郭形状を測定する装置です。機械部品などの加工面の状態や摩耗状況の測定・確認に使用されます。
真円度・円筒形状測定機
メーカー |
株式会社東京精密 |
型 式 |
RONDCOM NEX200 SD2-11 |
最大測定径 |
300 mm |
最大測定高さ |
300 mm |
最大積載質量 |
30 kg |
測定項目 | 真円度、真直度、円筒度、同軸度、平行度、直角度、円周振れ、など |
真円度・円筒形状測定機
表面粗さ・輪郭形状測定機
メーカー |
株式会社東京精密 |
型 式 |
SURFCOM NEX200 SD2-12 |
X軸測定範囲 |
100 mm |
X軸分解能 |
0.016 μm |
Z軸分解能 |
0.9 nm |
準拠規格 |
JIS B0601 : 2013, 1994, 1982 |
表面粗さ・輪郭形状測定機
試料作製装置は、金属の試験片から一部分を切断し、表面を研磨して、顕微鏡観察用の金属試料を作成する装置です。今回導入した装置は、切断装置と研磨装置で構成されており、長尺試料の切断にも対応し、洗浄が容易な装置となっています。
切断装置
メーカー |
島本鉄工株式会社 |
型 式 |
SM603C |
砥石径 |
Φ255 mm |
バイス開き幅 |
65 mm |
切断装置
研磨装置
メーカー |
PRESI |
型 式 |
Minitech 250 DP1 |
研磨盤径 |
Φ250 mm |
回転速度 |
20~700 RPM |
研磨装置
沖縄県では、県民が望む将来像を『沖縄21世紀ビジョン』とし、実現に向けた基本計画を策定して、産業の振興に取り組んできました。しかし、経済面での全国との乖離は未だ残っており、自立的発展を可能とするために、生産性の向上や域内自給率の向上が課題となっています。そこで県では、令和4年5月に「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」を策定し、その基本施策として「地域を支える第2次産業と県産品の振興」を掲げ、域内自給率を高めるものづくり産業の高度化や、ものづくりを支える基盤・技術の高度化とサポーティング産業の振興に取り組んでいます。
今回の補助事業では、県内製造業の発展および基盤技術の強化を目的に、沖縄県工業技術センターに機器を導入し、県内製造業の技術導入促進と新規分野開拓を図ります。
・県内製造業の新規技術導入を促進し、技術力を底上します。
・県内に新たに進出してきた企業のサポートが可能となり、さらなる企業・新規分野の進出を呼び込みます。
・上記の効果により、進出企業と既存企業の連携を生み出し、県内産業の好循環を生み出します。
・非接触温度測定装置一式
・形状測定装置一式
・試料作製装置一式
設置場所 沖縄県工業技術センター(うるま市州崎12-2)
沖縄県工業技術センター 機械・金属班(098-929-0111)
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