更新日:2016年8月23日
防風林帯を守る「ふるさとフクギの会」が結成されました(平成20年3月4日)
八重山支庁4F会議室で19時30分から行われました
3月4日、防風林帯を多面的に活用しつつ防風林を守り育てる新たな会が結成されました。
この会は、先月終了した「ふるさといきがい農業支援事業」の参加者のうち、防風林帯の継続使用を希望した方により構成されています。
会の代表である宮良安晃氏
まず、会の代表である宮良安晃氏よりあいさつを行った後、当課計画調整班の大濵主事より利用にあたっての諸注意がありました。
特に、野菜を植え付ける範囲を広げすぎるあまり、フクギ等の根を踏んで生育を阻害しないこと、近隣農家の作物に影響を与えるものは植え付けないよう注意が必要とのことです。
この後、参加者によりこれから防風林帯をより良く利用するためのワークショップを行いました。
ワークショップ形式により、みんなで今後の防風林帯利用の在り方を考えました
検討した内容は各班ごとに発表を行いました
話し合った内容は各班から発表され、「防風ネットを新たに設置するために会費を徴収した方がよいのでは?」「半年に一回程度は今回のような集まりが必要」のほか、「料理教室や花の植栽もしてみては?」というユニークな意見も出されました。
今回出された意見を集約してこの会の規則づくりにするとともに、防風林帯所有者である土地改良区との維持管理に関する契約につなげていく予定です。
また、会の名称について偶然にも二つの班から「フクギの会」という名称が提案され、これに前身となった事業名の一部「ふるさと」を加えて「ふるさとフクギの会」となりました。
農薬を使わない栽培方法について講義する多宇氏
このあと、防風林帯をより楽しく使用するために「農薬を使わない野菜づくり」について宮良川土地改良区の役員で自身も無農薬農業を実践している多宇元氏より講義がありました。
この中で、「雑草を除去し、よく水を与え、良い土づくりをするなど環境を整えれば農薬がなくとも野菜は育つ」とのご意見がありました。
これは防風林も含めた植物全体にいえることであり、まさに利用者による維持管理に期待されているところです。
今回の防風林帯のフクギとゲットウは皆さんの手で植え付けたものですから、末永く大事にしていただきたいと思います。