さとうきび栽培の土づくり(緑肥の活用)

ページ番号1011409  更新日 2024年1月11日

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さとうきび栽培では、緑肥や堆肥等、有機物の持続的な投入による土づくりも、とても重要です。

緑肥の選び方と栽培

緑肥とは、土づくりのために休閑期に栽培し、堆肥と違って腐熟させずに生のまま畑にすき込む作物です。

緑肥の効果は?

  • 地力窒素の増加(クロタラリアなどのマメ科の植物)
  • 腐植の増加
  • 裸地期間を短縮による、雑草の抑制土壌の流出防止
  • 景観の向上(ヒマワリなど)
  • 病害虫の予防(連作障害の回避効果など)

などです。

イラスト:緑肥の効果

緑肥栽培のポイント

  • 栽培する作物と違う科の緑肥を栽培しましょう。

例えば、さとうきびはイネ科なので、マメ科のクロタラリアなどを選ぶとよいでしょう。

  • 梅雨前までに播種しましょう。
  • 播種後、生育期間は3ヶ月程度です(ただし、種類によって変わります)。
  • 緑肥の開花後半期までにすき込みましょう。

開花すると茎が固くなるなど繊維質が強くなり、すき込み難くなります。

  • すき込み後、3~4週間過ぎてから次作(さとうきび等)を植えましょう。

イラスト:緑肥栽培

緑肥の選び方は?

緑肥の種類は、次の表を参考にしてください。

イラスト:おきなわの緑肥P17_緑肥の選び方

緑肥の名称 緑肥の特徴 栽培の特徴 期待される効果
クロタラリア マメ科、直立性

発芽良好、初期生育良好、

酸性土壌ではやや生育不良

地力窒素の増加
ピジョンピー マメ科、直立性

発芽やや不良、初期生育ゆるやか、

酸性土壌でも可

地力窒素の増加
セスバニア マメ科、直立性

排水不良でも可、雑草化に注意、

酸性土壌でやや生育不良

地力窒素の増加
富貴豆 マメ科、つる性

発芽やや不良、初期生育ゆるやか、

酸性土壌でも可

地力窒素の増加
ヒマワリ キク科、直立性

景観向上、施肥したほうがよい、

酸性土壌で生育不良

後作のリン酸吸収向上、

マメ科に比べて窒素分は少ない

ソルゴー イネ科、直立性

発芽良好、初期生育良好、

施肥したほうがよい、

酸性土壌で生育不良

腐植含量の増加、

マメ科に比べて窒素分は少ない

詳しくは、おきなわの緑肥(沖縄県緑肥栽培利用指針)をご覧ください。

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