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更新日:2015年9月1日
ヤンバルとは、沖縄本島の北部地いきのことです。ここは、海岸まで森林が続く場所で、大昔からほとんど変わらない深い森の中では、たくさんの生きものたちが生きています。
世界中でここにしかすんでいないヤンバルクイナやノグチゲラ、ヤンバルテナガコガネなどは、こどもたちのアイドルです。
しかし、道路の建せつや開発のえいきょうで、ヤンバルの生き物たちは次第にすむ場所を失いつつあり、その数はへっています。
かんきょうはかいや、車にひかれる動物たちもふえていて、都市部から持ちこまれたのらネコやのらイヌが、もともとすんでいた動物たちをおそっていることなども報告されています。
与那覇岳(よなはだけ)
ヤンバルで一番有名な生き物は、ヤンバルクイナでしょう。1981(昭和56)年に発見されたこの鳥は、約1世紀ぶりに見つかった新種(しんしゅ)の鳥だっただけに、世界的な話題となりました。
ヤンバルクイナの全長は約30センチぐらいで、体は黒っぽく、目とクチバシと足が赤い色をしています。ほとんど飛べないため、昼は地上で生活し、夜になると木に登ってねます。げんざい、約1400羽がすんでいると考えられています。
ヤンバルクイナ
キツツキの仲間のノグチゲラも兄弟・親せきにあたる種類が世界中のどこにもないめずらしい鳥で、県鳥に選ばれています。しかし、げんざいは400羽ほどしか残っていないといわれていて、開発のえいきょうで巣をつくる太い木もへっていることから、ほろびてしまうのではないかと心配されています。
ヤンバルだけにすむ日本最大のコガネムシで、体の長さは約6センチです。前あしが長い(テナガ)のが特ちょうで、とくにオスの前あしは8センチほどもあります。
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