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更新日:2015年9月1日
西表島(いりおもてじま)は、沖縄本島(おきなわほんとう)の次に大きな島です。島の約半分が国立公園になっていて、ほとんどは原生林(げんせいりん)におおわれています。
島には1年間に2500ミリをこえるほどの雨がふります。島にふった雨は、島じゅうをうるおし、浦内川(うらうちがわ)や仲間川などの川に流れこみ、ピナイサーラ、カンピレー、マリユドといった滝を下ります。
西表島の中心部は、オキナワウラジロガシなどの、自然のままの林が続いています。また、海に近い川岸に広がるマングローブ林は日本で一番大きく、他の県では見られないものです。
この島ではイリオモテヤマネコをはじめとして、カンムリワシ、セマルハコガメ、キシノウエトカゲなど、世界的にもめずらしい生き物がたくさん見られます。
仲間川とマングローブ林(ヒルギ林)
西表島(いりおもてじま)だけにすむ原始的なヤマネコで、生きた化石とよばれています。1965(昭和40)年に発見され、大きな話題となりました。九州のツシマヤマネコや、中国大陸のベンガルヤマネコに近い種類と考えられています。大きさは約50~60センチです。
約100頭しか生き残っていないと考えられていますが、島の開発が進むにつれ、交通事故で死ぼうする数もふえています。
イリオモテヤマネコ
セマルハコガメは、西表島(いりおもてじま)と石垣島(いしがきじま)だけにすんでいる陸ガメです。おなかのこうらがチョウツガイのようになっているので、首と手足を引っこめて、こうらをおり曲げ、フタをすると、敵(てき)から身を守ることができます。背中が丸くもり上がっており、まるで箱のようになることから、この名前がつけられました。
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