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更新日:2015年9月1日
沖縄の農業は、沖縄が琉球(りゅうきゅう)とよばれた時代、中国からカンショ(イモ)が伝わったことで大きく変わりました。また、カンショ(イモ)伝来のしばらく後には、サトウキビから黒ざとうをつくる「せいとう法」も中国から伝えられました。黒ざとうは沖縄の重要な商品で、薩摩(さつま)を通して日本に運ばれました。
カンショ(イモ)は、天候のえいきょうで農作物がとれないこともあった当時、多くの農民を救った作物で、太平洋戦争が終わってからも、しばらくは沖縄の主食として多くの家庭で食べられていました。
1960年代になると、サトウキビやパインアップルのさいばいがさかんになりました。
1972(昭和47)年に日本ふっ帰してからは、沖縄では、あたたかい気候を利用して、特色ある農産物がさいばいされるようになりました。ゴーヤー(ニガウリ)などの野菜やキクやランなどの花、マンゴーなどの果物も県外に出荷するようになっています。
農作物を育てる時にこまるのは、夏から秋にかけて発生する台風や冬の北風です。沖縄では農作物を守るため、昔から台風にそなえてぼう風林や石がきを造ったりしてきました。
また、日照りや長雨によっても農作物は大きなえいきょうを受けます。最近では、日照りにそなえた農業用ダムを造ったり、水をまくためのスプリンクラーを取り付けたりしています。宮古島では島の地形を利用した「地下ダム」も造られています。
沖縄の土は大きく三つに分けられます。それぞれの土のある場所、そこで生産されている主な作物は次のとおりです。
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