西表島(いりおもてじま)

ページ番号1002687  更新日 2024年1月11日

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西表島(いりおもてじま)は、沖縄島(おきなわじま)の次に大きな島です。島のほぼ全域(ぜんいき)が国立公園になっていて、ほとんどは原生林(げんせいりん)におおわれています。

島には1年間に2,500ミリをこえるほどの雨がふります。島にふった雨は、島全体をうるおし、浦内川(うらうちがわ)や仲間川(なかまがわ)などの川に流れこみ、ピナイサーラ、カンピレー、マリユドといった滝を下ります。

西表島の中心部は、イタジイやオキナワウラジロガシなどの、自然のままの林が続いています。また、海に近い川岸に広がるマングローブ林は日本で一番大きく、ほとんどの県では見られないものです。

この島ではイリオモテヤマネコをはじめとして、カンムリワシ、ヤエヤマセマルハコガメ、キシノウエトカゲなど、世界的にもめずらしい生きものがたくさん見られます。

写真:マリユドゥの滝
浦内川上流のマリユドゥの滝
写真:川と林
仲間川とマングローブ林(ヒルギ)

イリオモテヤマネコ

西表島(いりおもてじま)だけに住む原始的なヤマネコで、生きた化石とよばれています。1965(昭和40)年に発見され、大きな話題となりました。九州のツシマヤマネコや、中国大陸のベンガルヤマネコに近い種類と考えられています。大きさは約50~60センチです。

約100頭しか生き残っていないと考えられていますが、島の開発が進むにつれ、交通事故で死亡する数もふえています。

写真:イリオモテヤマネコ
環境省西表野生生物保護センター

ヤエヤマセマルハコガメ

ヤエヤマセマルハコガメは、西表島(いりおもてじま)と石垣島(いしがきじま)だけに住んでいる陸ガメです。おなかのこうらがチョウツガイのようになっているので、首と手足を引っこめて、こうらをおり曲げ、フタをすると、敵(てき)から身を守ることができます。背中が丸くもり上がっており、まるで箱のようになることから、この名前がつけられました。

写真:ヤエヤマセマルハコガメ

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