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更新日:2019年3月31日
沖縄の食文化は、長い歴史や諸外国(しょがいこく)との交流(こうりゅう)の中で、育まれた独特(どくとく)なものです。
歴史をたどると、琉球(りゅうきゅう)とよばれた時代に、首里城で外国からのお客様をおもてなしするための宮廷(きゅうてい)料理が誕生しました。この宮廷料理の調理技術(ちょうりぎじゅつ)や作法(さほう)は、明治時代以降(いこう)は一般家庭にも広がりました。
一方、庶民(しょみん)の料理は、亜熱帯(あねったい)のきびしい自然環境のもとで、手に入る材料を用い、知恵(ちえ)をつかって独特の料理をつくりました。それは、普段(ふだん)の食事で病気の治療(ちりょう)や予防(よぼう)をするという「医食同源(いしょくどうげん)」の考え方で、とても栄養バランスの良い食事で、「クスイムン(薬になるもの)」や「ヌチグスイ(命の薬)」と言われています。
琉球料理はその「宮廷料理」と「庶民料理」の二つの料理を基礎(きそ)として現在にうけつがれています。
また、沖縄には、中国から伝わった多彩な年中行事が多く行われています。年中行事では、親戚(しんせき)や地域の人が集まり、みんなで行事料理を食べることで、人や地域をつなぎ、絆(きずな)を再確認することができます。
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【東道盆(とぅんだーぶん)】 |
琉球漆器(りゅうきゅうしっき)の代表的な器です。中の小皿には色や形が美しく、美味しい料理を盛り込みます。 |
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【ゴーヤーチャンプルー】 |
夏野菜の王者といわれているゴーヤーと豆腐(とうふ)の料理です。ゴーヤーはビタミンが豊富(ほうふ)です。 |
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【ジューシー】 |
沖縄県の各地で盛大(せいだい)に行われる旧盆(きゅうぼん)にはジューシーがつきものとなっています。
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