第2回沖縄平和賞受賞者

ページ番号1008342  更新日 2024年1月11日

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特定非営利活動法人アムダ


 

写真:現地での支援活動の様子

特定(とくてい)非営利(ひえいり)活動(かつどう)法人(ほうじん)アムダは、アジア・アフリカ・ラテンアメリカの国々(くにぐに)で、戦争(せんそう)や地震(じしん)などによる自然(しぜん)災害(さいがい)、(まず)しさなどから社会的(しゃかいてき)・経済的(けいざいてき)に恵(めぐ)まれずに社会から取(と)り残(のこ)されている人々(ひとびと)へ医療(いりょう)や生活(せいかつ)のための支援(しえん)を積極的(せっきょくてき)におこなっています。

1984年(ねん)につくられたアムダの活動は、アジアの国々の医学生(いがくせい)たちとネットワークをつったことをきっかけにして岡山県(おかやまけん)からはじまりました。いまでは、世界(せかい)に31の支部(しぶ)をおいています。これまでに約(やく)50カ国で日本の国際貢献(こくさいこうけん)の顔(かお)として印象(いんしょう)づけました。

アムダは、「誰(だれ)でも他人(たにん)の役(やく)にたちたい気持(きも)ちがある。」、「この気持ちの前(まえ)には国境(こっきょう)、民族(みんぞく)、宗教(しゅうきょう)、文化(ぶんか)などの壁(かべ)はない。」、「援助(えんじょ)をうける側(がわ)にもプライドがある。」という3つのかんがえのもとに活動しています。

アムダは、争(あらそ)いで傷(きず)ついた人々みんなにひとしく医療支援をおこなうことで、争いをやわらげ仲直(なかなお)りし平和(へいわ)になるのを助(たす)けます。

アムダは、「必要(ひつよう)とされればどこへでもいく」という信条(しんじょう)のもとに、いろいろな地域(ちいき)で活動し、多くの国々と強い信頼関係(しんらいかんけい)をもつようになりました。多(おお)くの国々(くにぐに)とのネットワークからできた「アムダ多国籍医師団(たこくせきいしだん)」は、自然災害(しぜんさいがい)や突然(とつぜん)の不幸(ふこう)なできことにあった人々のところへすぐに飛(と)んでいき、必要な援助(えんじょ)をおこなうことで、多くの被害(ひがい)にあった人々の不安(ふあん)をなくし、命(いのち)を救(すく)い、もとの生活(せいかつ)へもどる希望(きぼう)をあたえてきました。

また、保健医療(ほけんいりょう)・教育(きょういく)・生活環境(せいかつかんきょう)をよくするための支援も世界中(せかいじゅう)でおこなっています。エイズウィルスなどのむずかしい問題(もんだい)に立(た)ち向(む)かい、地域の人々が必要とすることから支援し、自立(じりつ)できるようになるまで行っています。

日本国内(にっぽんこくない)では、1995年の阪神大震災(はんしんだいしんさい)において、多くのボランティアによる活動をうまくすすめる役をはたしました。また、若い人達(ひとたち)にスタディ・ツアーを行うなど将来(しょうらい)役に立つような教育にも力(ちから)を入(い)れています。

医療を中心(ちゅうしん)にはじまった活動も、いまではいろいろな分野(ぶんや)に広(ひろ)がっています。これは、誰かの役にたちたいという人々の気持(きも)ちを受(う)けいれる精神(せいしん)が、アムダに根付(ねづ)いているためです。ボランティアをする人(ひと)、される人、人間(にんげん)一人(ひとり)ひとりを大切(たいせつ)にすることが、ひとつひとつの命、人間(そんげん)の尊厳(そんげん)を大切にするアムダの姿(すがた)に結(むす)びついています。

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