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更新日:2019年1月4日
新沖縄県離島振興計画は、沖縄振興計画(平成14年7月内閣府策定)の基本方向に沿って、新たに長期的、総合的な観点に立って、島の将来を展望し、その振興の方向と施策のあり方を明らかにするため、平成14年12月に策定しました。
※計画期間:平成14年度から平成23年度までの10か年間
ア 計画策定の意義
離島振興については、これまで3次にわたる沖縄振興開発計画及び沖縄県離島振興計画等に基づき諸施策が進められ、社会資本の整備を中心に各方面にわたり相当の成果を上げています。
しかしながら、離島地域はその地理的・自然的条件から生活環境面等で依然として格差があるほか、若者の慢性的な流出や高齢化が一層進行するなど、多くの課題も残されています。
このような中、従来の格差是正から地域特性を十分に発揮した振興策への転換を進める「沖縄振興計画」が平成14年7月策定され、離島の振興策についても新たな展開が求められています。
近年、価値観の多様化や社会情勢の変化に伴い、ゆとりや潤いのある生活への志向が高まってきており、豊かな自然環境、文化を有する離島は、国民の健康保養や癒しの場を提供するなど、その果たす役割はますます重要となっています。
このため、今後の離島振興を進めるに当たっては、引き続き離島の持つ不利性の軽減に努めるとともに、離島の持つ優位性を積極的に評価し、それを伸ばしていく取り組みが重要です。
新沖縄県離島振興計画は、以上の基本認識に基づき、新たに長期的、総合的な観点に立って離島の将来を展望し、その振興方向の施策のあり方を明らかにするために策定するものです。
イ 計画の目標
住民の創意と豊かな自然や独特の文化など離島の有する特性を積極的に生かしつつ、自立的発展のための基礎条件を整備するとともに、我が国の社会経済、文化の発展及び国民の総合的な健康保養に寄与する特色ある地域として整備を図り、魅力に満ち、個性豊かで潤いのある地域社会を実現することを目標としています。
ウ 計画の基本方向
1 自然環境の保全と活用
各種施策を進めるに当たっては、環境の保全に十分配慮するとともに、その優れた自然環境を生かした地域振興を図る。
2 地域特性を生かした産業の振興
住民の創意と地域特性を生かした農林水産業の振興をはじめ豊かな自然、独特な文化等を活用した個性ある観光・リゾート産業の振興、観光・リゾート産業と連携した製造業や伝統工芸産業等の特色ある産業の振興を図る。
3 安らぎと潤いのある生活空間の創造と健康福祉社会の実現
環境負荷の少ない循環型社会の構築に向けて取り組みを進めるほか、生活環境基盤の整備を促進する。
また、高齢者の保健福祉対策への取り組みの強化及び離島住民の保健医療を確保に努める。
4 多様な人材の育成と文化の振興
産業、福祉、医療、文化等を支える多様な人材の育成・確保に努めるとともに、島外の人材の積極的な活用を図る。
5 持続的発展のための基盤づくり
空港、港湾、道路の整備など、総合的な交通体系の整備を進めるとともに、多様な情報通信基盤の整備を促進する。
6 地域間交流の促進による島の活性化
体験・滞在型のエコツーリズムや児童生徒の交流などの地域間交流を促進するほか、イベントやUJIターン情報など、地域からの積極的な情報発信に努める。
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