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更新日:2018年3月1日
東村高江地区内で発生したCH-53E大型輸送ヘリコプターの炎上事故に起因する環境汚染の有無を確認するため、事故現場及びその周辺土壌について、沖縄防衛局と協力し、調査を行った。
(1)調査項目
ストロンチウム90
(2)調査地点、試料採取日及び調査結果
次の表のとおり。
調査地点 |
調査場所 の状態 |
採取量 (g) |
試料採取日 |
ストロンチウム90 (Bq/kg乾土) |
1 内周規制線左側 |
牧草地 |
1,130 |
10月13日 |
<0.3 |
2 内周規制線中央 |
牧草地 |
1,432 |
10月13日 |
<0.3 |
3 内周規制線右側 |
牧草地 |
1,434 |
10月13日 |
<0.3 |
4 近隣の牧草地 |
牧草地 |
1,656 |
10月13日 |
<0.3 |
5 家畜改良センター |
牧草地 |
1,074 |
10月13日 |
<0.3 |
6 炎上場所(機体直下) |
裸地 |
2,147 |
10月20日 |
1.0±0.12 |
7 ヘリ南南東約3m |
牧草地 |
349 |
10月17日 |
<0.3 |
8 ヘリ南約10m |
牧草地 |
248 |
10月17日 |
<0.3 |
9 ヘリ東約10m |
牧草地 |
181 |
10月17日 |
<0.3 |
10 ヘリ北約10m |
牧草地 |
224 |
10月17日 |
<0.3 |
11 ヘリ西約10m |
牧草地 |
170 |
10月17日 |
<0.4 |
12 ヘリ東約40m |
牧草地 |
2,931 |
10月13日 |
<0.3 |
13 ヘリ西約40m |
牧草地 |
2,148 |
10月13日 |
0.26±0.076 |
※地図はPDF資料参照
※ストロンチウム90について、原子力規制庁が実施している「環境放射能水準調査」の東日本大震災前の全国の結果(2010年度)と比較したところ、いずれの試料もその平均値を下回っていた。
表面の土壌を採取。なお、炎上場所の機体直下については、米軍による表土掘削後に採取。
試料前処理及び放射性ストロンチウム分析は、公益財団法人日本分析センターに委託した。
ストロンチウムは揮散性が高い元素ではないため、直接的な内部被ばくは、地表面のストロンチウム90の再浮遊(風などによる巻き上がり)による吸入摂取が考えられる。ストロンチウム90が均一に地表面に存在しているとして、成人が地表面からの再浮遊によりストロンチウム90を含む空気を1年間吸入する場合の被ばく線量は、0.0000052mSv/yとなる。
※詳細な計算式はPDF資料参照
参考:被ばく線量の比較(早見図)(環境省資料へリンク)(外部サイトへリンク)
(注意)「被ばく線量の比較(早見図)(環境省資料へリンク」はPDF資料になりますので、ご留意ください。
この調査結果について、環境放射線の専門家である琉球大学古川雅英教授及び北海道科学大学真田哲也教授より、「今回の調査結果は、『環境放射能水準調査』における過去の結果の変動の範囲内であり、人体や環境への影響はないと考えられる。」とのコメントを頂いている。
追加の情報は環境保全課のページに随時掲載していきます。
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