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更新日:2018年10月23日
報道等にありますように、風しんの患者が関東地方を中心に増加しており、2018年第1~40週の風しん患者数は1,103人です。第39週までの累積報告数952人から151人増加しました。(2016年は126人、2017年は93人)
沖縄県内においては、10月16日までに4人の患者が確認され、八重山管内においては患者の発生はありませんが、沖縄県は観光等で人の移動が多い地域であるため、県内および八重山管内でも流行する可能性は十分にあります。
風しんは、妊娠初期の女性が感染すると赤ちゃんに障害(先天性風しん症候群)が出る恐れがあります。2013年に風しんが流行した際は、全国で14,344人の患者が報告され、この流行に関連して45人の先天性風しん症候群の赤ちゃんが報告されています。風しんを予防する方法は予防接種ですが、妊婦は予防接種ができないため、周囲の家族や職場などにおいて感染を防ぐ必要があります。
風しんは、主に飛沫感染(だ液のしぶきなどが飛んで感染する)ですが、接触感染することもあります。感染すると2~3週間後に発疹、発熱、リンパ節の腫れ、関節痛などです。発疹のでる一週間前から発疹がでた後一週間くらいまでの患者は、感染力があると考えられています。
予防方法は、風しん含有ワクチンの接種が極めて有効です。定期接種として、合計2回(1歳になったときと小学校就学前の1年間)で麻しん風しん混合(MR)ワクチン接種が行われています。
○定期接種がまだの方はお早めに接種をお願いします。
○また、今回の流行は20~40代に多く、予防接種歴無し、あるいは不明の方が多いです。
予防接種歴を母子手帳等で確認していただき、「麻しん風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方」を参照し、該当する方は、お早めのワクチン接種をお願いします。
麻しん風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方(PDF:105KB)
定期接種については、年齢によって制度が異なるため、「風疹急増に関する緊急情報:2018年10月10日現在」のP5図16をご確認ください。
風疹急増に関する緊急情報:2018年10月10日現在((PDF:875KB)
ワクチン接種前に抗体検査をすることもできます。受診前に、事前にお電話でお問い合わせをお願いします。
風しん・麻しんの抗体検査及びワクチン接種実施機関(PDF:28KB)
風しんに感染した場合、約16日~18日後に発症します。
流行地域に行かれてから、3週間程度は発疹や熱がないか等の健康観察をお願いします。
発熱、発疹等があった場合で風しんが疑われる場合は、医療機関に「風しんかもしれない」ことを事前に電話で伝えてから、病院の指示に従って受診してください。
受診の際はマスク着用をお願いします。
妊婦、妊娠20週頃まで(とくに、妊娠初期)の女性が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。これらの障がいを先天性風しん症候群といいます。先天性風しん症候群をもった赤ちゃんがこれらすべての障がいをもつとは限らず、これらの障がいのうちの一つか二つのみを持つ場合もあり、気づかれるまでに時間がかかることもあります。
先天性風しん症候群がおこる可能性は、風しんにかかった妊娠時期により違いがありますが、特に妊娠初めの12週までにその可能性が高いことが認められております。その時期は妊娠に気づかないこともあるので注意が必要です。妊娠中は風しんの予防接種をうけることができませんので、妊娠前に2回(子どもの頃も含めて)の予防接種をうけることによって、妊娠中に風しんにかかることを予防できます。(ワクチン接種後は2カ月間妊娠を避ける必要があります。)また、妊婦の周囲の方々(家族や職場など)が予防接種をうけることにより妊婦に風しんをうつすことも予防できます。
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