ホーム > 健康・医療・福祉 > 健康 > 事業概要・制度概要 > 結核情報(北部保健所) > 結核の基礎知識
ここから本文です。
更新日:2020年11月2日
結核は日本の重大な感染症です。
「結核菌」は非常に軽く、空気中を漂うことができるため、結核患者がせきやくしゃみをすると結核菌が周囲に飛び散ります。
飛び散った結核菌を周りの人が吸い込み、結核菌が肺の奥に居着くことによって結核菌に感染してしまいます。
しかし、結核菌が肺の奥までたどり着かず、鼻やのどで消えてしまえば感染はしません。
結核菌が体内に入っても(感染しても)、身体の免疫機能により菌が抑えつけられたまま発病しないケースがほとんどです。
免疫機能が低下し、結核菌が活動し始めることを「発病」といい、結核を発病するのは感染した人の10人に1~2人程度です。
結核の初期症状はあまりはっきりしたものではなく、風邪とよく似ています。
主な症状は、長引くせきやたん、倦怠感、微熱、体重減少などです。
このような症状が2週間以上続いたら、早めに医療機関を受診して下さい。
早期に発見すれば軽症のうちに治療でき、また、周りの人への感染も防ぐことができます。
※特にお年寄りは体のだるさや微熱が続いたり、急に体重が減ってきたりしたら結核の可能性もあります。
心当たりのあるときは早めに医療機関を受診しましょう。
もし、結核と診断されても約6~9ヶ月間毎日欠かさず薬を服用すれば治ります。
しかし症状が消えたからといって途中で服薬をやめた場合は再発の可能性が残ってしまいます。それだけでなく、薬が全く効かない結核菌(耐性菌)に変化し、薬を服用しても治療することができない状態になることがあります。
結核と診断されたら、主治医の指示に従い、しっかりと治療を継続することが大切です。
また、保健所では、患者さんがきちんと薬を飲み終えられるよう服薬支援(DOTS)を行っています。
感染や発病を防ぐには、休養・栄養・運動がポイントです。十分な睡眠、規則正しい生活、バランスのとれた食事、適度な運動など健康管理に気をつけましょう。
風邪のような症状、せきやたんが2週間以上続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
また、年に1回は健康診断や結核健診(65歳以上)を受けましょう。
抵抗力の弱い乳幼児は結核に感染すると重症化しやすく、時には命に関わることもあります。
BCGは結核の予防接種です。
遅くとも1歳までに接種しましょう(国が示している標準的な接種期間は生後5ヶ月~8ヶ月です)。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください