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更新日:2017年5月31日

ハンセン病を正しく理解しましょう

 ハンセン病とは、「らい菌」という細菌による感染力の弱い慢性の感染症です。主に皮膚や末梢神経がおかされる病気で、後遺症が残ることもあるったため、偏見や差別の対象となりました。1873(明治6)年に「らい菌」を発見したノルウェーのアルマウエル・ハンセン医師の名前をとり、現在は「ハンセン病」と呼ばれています。

 「らい菌」が発見されてから、遺伝病という偏見が全くの誤解であったことが証明されました。そして、1943(昭和18)年に米国で「プロミン」などの優れた治療薬が開発されてからは、不治の病から治る病気となりました。

 現在、私たちの日常生活のなかでは、ハンセン病に感染する可能性はありません。また、全国のハンセン病療養所で働いていた職員で、ハンセン病になった人は一人もいません。

ハンセン病Q&A

Q.ハンセン病患者はどうして差別されたのでしょうか?

A.体一部が変形したりする外観の特徴などから、偏見や差別の対象にされました。

 明治後期から昭和20年まで、患者を強制的に収容し、療養所から一生出られなくする「ハンセン病絶滅政策」が行われ、隔離の際、患者の家を消毒したり、警察や軍人が携わったりしたことから、ハンセン病は「こわい病気」という誤ったイメージが定着し、偏見や差別が一層助長されました。

 昭和21年にハンセン病の特効薬「プロミン」が登場し(沖縄でも昭和24年から使用されました)、その後有効な治療法が確立されましたが、平成8年に「らい予防法」が廃止されるまで、国による強制隔離政策は続けられました。

Q.回復者の受けた苦しみとは?

A.国の誤った隔離施策のもとで、療養所では退所も外出も許可されず、断種や堕胎が強要されるなどの人権侵害が行われていました。また、患者本人だけではなく、その家族も結婚や就職を拒否されるなど周囲から厳しい差別を受け、このため県外の療養所へ入所せざるを得なかった県出身者も多数いました。

 「らい予防法」が廃止された現在、除々に解消されつつあるものの、社会には未だに偏見や差別があることから、療養所の外で暮らすことに不安を感じている人や、退所しても故郷に帰ることができず、過去の病歴も明らかにせず一般社会の中で生活をしている人もいます。療養所で亡くなった人の遺骨の多くが、今もなお故郷のお墓に入れないまま、各療養所の納骨堂に納められています。

 平成28年1月現在、全国7療養所に38名の県出身者が入所されています。

Q.療養所のことを教えてください

A.沖縄県内には、沖縄愛楽園(名護市)と宮古南静園(宮古島市)に2つの国立ハンセン病療養所があります。

 平成29年5月1日現在、各療養所の入所者数は沖縄愛楽園が160名(平均年齢83.5歳)、宮古南静園が65名(平均年齢86.3歳)となっています。各療養所では、地域住民との交流の場として、夏祭りやゲートボール大会を開催したり、人権教育の場として入所者やボランティアによる園内ガイドツアーを行うなどし、地域に開かれた療養所を目指して活動しています。入所者の方々は、療養所を開放することで、ハンセン病について、人権について、私たちの心の中の問題として考える機会となってほしいと願っています。

 平成8年4月1日に「らい予防法」は廃止になりました。治る病気と分かってからも続いた隔離政策は、長い間、入所者や社会復帰者、その家族を苦しめ、いまだ根強い偏見と差別は解消していません。社会に残る偏見と病気の後遺症である知覚障害・運動障害に加え、長い療養生活による精神的後遺症と高齢化のため、入所者は社会復帰に消極的になりがちです。ハンセン病を正しく理解し、温かい心をもって、自然な交流に努められるよう、心からお願いします。

沖縄県の取り組み

1.ハンセン病回復者等名誉回復事業

 ハンセン病に関する正しい知識の普及啓発と、偏見・差別の解消に努めるとともに、ハンセン病回復者等の福祉の増進と名誉回復を図ること等を目的として、6月を「ハンセン病に関する正しい知識を普及する月間」と定め、関連する催しを実施しています。

2.県外療養者対策事業

 県外のハンセン病療養所で療養されている県出身の方を対象に、故郷とのつながりを深め、社会交流の促進や福祉の向上を図ることを目的として訪問交流や里帰り事業を実施しています

3.国立ハンセン病療養所等入所者家族援護に関する事業

 ハンセン病問題の解決の促進に関する法律第19条及び第20条に基づき、ハンセン病療養所等入所者家族の生活援護を行っています。

 

県外のハンセン病療養所で療養されている県出身の方を対象に、故郷とのつながりを深め、社会交流の促進や福祉の向上を図ることを目的として訪問交流や里帰り事業を実施しています。

お問い合わせ

保健医療部地域保健課疾病対策班

〒900-8570 沖縄県那覇市泉崎1-2-2 行政棟3階

電話番号:098-866-2215

FAX番号:098-866-2241

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