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更新日:2017年12月19日
沖縄県は、「台風銀座」と呼ばれるように、毎年のように数多くの台風が来襲し、波浪・高潮による被害を度々受けるため、海岸域の防護機能を主な目的とした強固な保全施設が築造されてきました。一方で、沿岸の開発や防護施設による海流の変化の影響と考えられる砂浜の喪失が近年になって顕在化しつつあり、これまでの直立護岸のような防護最優先の整備だけではなく、地域の特性・自然景観・利用者・生物に配慮した海岸環境の再整備が求められています。
このような状況の中、本県の海岸整備は、「琉球諸島沿岸海岸保全基本計画」(平成15年4月24日策定)基づき、台風時の高波などから県土を防護しつつ、生態系や景観、バリヤフリー等に配慮した美しく魅力ある沖縄らしい海岸としていくことを基本としています。
管内の海岸においても、高潮対策事業として高潮、津波、波浪等による被害が発生する恐れのある地域の護岸の新設・改良を行うだけでなく、面的防護方式による海浜、離岸堤等を配置し、海辺へのアクセスや景観、眺望、環境にも優れた質の高い海岸整備を取り組んでいます。
護岸延長 | 530m |
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事業年度 | 平成22年度~平成26年度 |
全体事業費 | 370百万円 |
進歩率 | 62%(H26.3現在) |
嘉陽海岸は、沖縄本島北部名護市の北東の太平洋側に位置し、海岸沿いには国道331号線が縦断し、その背後に嘉陽集落が形成されている。現状の海岸保全施設は、護岸前面には砂浜が形成され、ほとんどの区間で護岸が砂に埋まっている状況である。さらに、近年の大型台風等による高潮・波浪時には既設護岸を越波し、背後の国道や住宅地に海水が流れ込み浸水や堆砂の被害が生じている。一方、当海岸では毎年ウミガメが産卵のために上陸したり前面海域の藻場ではジュゴンの食跡が確認されている。
このような状況から生態系や自然景観など周辺の自然環境に配慮し、浸水・飛砂被害を防止するため海岸保全施設の整備を実施し、背後地の保全を図る。
嘉陽海岸の景観
護岸延長 | 644m |
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突堤 | 2基 |
陸こう | 1基 |
事業年度 | 平成24年度~平成26年度 |
全体事業費 | 422百万円 |
進歩率 | 58%(H26.3現在) |
当海岸は、伊是名村の仲田港に位置しており、背後には仲田集落の民家、公共施設等があります。既設護岸は、天端高が不足し、老朽化も進行しており、台風時の高潮、高波による越波被害が発生していることから、高潮、高波に対する防護機能を高めるため、護岸、離岸堤等の整備を行っています。
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