平成17年度知事視察広聴(渡名喜村)
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更新日:2012年8月22日
稲嶺知事は、去る10月28日、「自然と民俗と伝統を活かした村づくり」を目指している渡名喜村で、直接住民から意見や要望を聞く知事広聴会と村内各地の視察を行いました。
渡名喜村は、路面より低い屋敷、フクギの垣根、白砂の道路といった独特の集落景観やいたる所で奇岩が露出するダイナミックな景観、野道などに咲く季節を彩る草花などの自然風景が大きな魅力となっています。
今回の視察では、渡名喜村の特産品の「もちきび」を精白する「もちきび精白所」を視察した他、「県立那覇病院渡名喜診療所」、完全溶融処理が可能なごみ焼却処理施設「渡名喜村クリーンセンター」、平成17年に増改築した「海水淡水化施設」を視察しました。
また、フクギの屋敷林でおおわれた美しい景観や赤瓦葺きの建物や石垣等など、平成12年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」として指定された集落を視察しました。
渡名喜小中学校は、全児童・生徒43名の小さな学校ですが、学校行事の「水上運動会」は今年で87回を数える伝統ある行事で現在でも子どもたちへ受け継がれています。
学校訪問では、幼稚園児、小学1年、2年生による歓迎のダンスを受けたあと、各教室を参観し、子どもたちが真剣な眼差しで勉強しているのを見て大変頼もしく感じました。
また、ランチルームでの給食では、多くの子どもたちに囲まれ、終始笑顔で楽しい一時を過ごしました。
広聴会は、渡名喜村多目的活動施設で比嘉村長ら村幹部をはじめ、村民約100名が参加して行われました。
知事は冒頭、「離島振興を県政の重要な課題として、離島振興計画に基づき、地元のアイディアを生かした様々な地域活性化策に取り組んでまいります。」とあいさつし、村の新たな発展への期待感を示しました。
比嘉村長からは、安定した農業生産ができるよう海岸の保安林機能の強化や、ごみ処理施設の燃料への補助及び流通についての支援や、津波などの大規模災害に対する避難道路及び避難所の整備など3項目の要望が上げられました。知事は、保安林機能の強化について、「農地の保全上、整備の必要性があり、今後事業化に向けて村と調整したい」と前向きに取り組む考えを示しました。
渡名喜村での知事視察広聴は、昭和60年以来20年ぶりになります。
昨年は天候不良のため、2度も訪問が中止になり、大変残念に思ったところでありますが、今年は天候にも恵まれ、大勢の村民の方にもお会いすることができ、知事も大変感激していました。
一日という限られた時間ではありましたが、様々な施設や素晴らしい集落景観、自然景観を見ることができ、また、地域の生活や実情などを直接見聞する良い機会となりました。
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