令和3年11月1日 「琉球歴史文化の日制定記念式典」知事あいさつ

ページ番号1001530  更新日 2024年1月11日

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はいさい、ぐすーよー ちゅーうがなびら。
琉球歴史文化の日制定記念式典の開催に当たり、一言御挨拶を申し上げます。

本日、ここに御来賓の皆様並びに、多くの関係者の皆様に御臨席を賜り、琉球歴史文化の日制定記念式典を挙行できますことを大変嬉しく思います。

沖縄県では、先人たちが創り上げてきた沖縄の歴史と文化への理解を深め、故郷(ふるさと)への誇りや愛着を感じられる地域社会の形成に取り組むとともに、新たな歴史と文化を自らの手で創造するため、令和3年3月に琉球歴史文化の日条例を制定し、11月1日を琉球歴史文化の日と定めました。

沖縄の先人たちは、長い歴史の中で、祖先(ウヤファーフジ)への敬い、自然への畏敬の念、他者の痛みに寄り添うチムグクルを育むとともに、古来、アジア諸国との交易を通じて多様な文化を受け入れ、芸能、音楽、工芸、食文化、空手など、多くの分野で練り上げられた文化が開花し、これらの文化を支えに、幾多の世変わりの中にあっても、その都度困難を克服してきました。

また、令和元年の首里城焼失は、県民のみならず国内外のウチナーンチュに、先人たちが歩んできた歴史と築き上げてきた文化が心のよりどころとして深く根付いていることを改めて気付かせることとなりました。

新型コロナウィルス感染症の影響により、文化活動の場においても厳しい状況が続いておりますが、沖縄の文化は、人々が心豊かに生きていく基盤として、また、ウチナーンチュとしてのアイデンティティーの形成や沖縄県の発展に欠かせないものです。

沖縄県としましては、県民の皆様が沖縄の歴史と文化に誇りと愛着を持ち、「誇りある豊かさ」を感じていただけるよう、琉球歴史文化の日を中心とした様々な取組を推進するとともに、来年の本土復帰50周年には、「美ら島おきなわ文化祭2022」や「第7回世界のウチナーンチュ大会」などの多くの皆様に参加していただけるイベントを開催してまいりますので、引き続き皆様の御協力をお願いします。

結びに、琉球歴史文化の日制定記念式典の開催に当たり、お力添えをいただきました出演者及び関係者の皆様、また、各コンテストに御参加いただいた多くの方々にこの場をお借りして厚く御礼申し上げますとともに、沖縄の歴史文化の継承、今後一層の発展と御来場の皆様の御健勝を祈念申し上げ、御挨拶といたします。

いっぺー にふぇーでーびる。

令和3年11月1日

沖縄県知事 玉城デニー

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