令和元年6月30日 「石川・宮森小学校米軍ジェット機墜落事件60周年慰霊祭」あいさつ

ページ番号1001532  更新日 2024年1月11日

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本日、「石川・宮森小学校米軍ジェット機墜落事件60周年慰霊祭」が執り行われるにあたり、御挨拶を申し上げます。

本慰霊祭を主催された石川・宮森ジェット機墜落事故遺族会、NPO法人石川・宮森630会の皆様が、悲惨なこの事件を長年にわたって語り継がれ、また、資料・証言集の発行、県庁や市役所における写真展、そしてインターネットによる当時の証言の発信と、時代に合わせ、様々な活動を通して、平和の尊さを伝えてこられていることに対して、心から敬意を表します。

皆様の御努力により、最近になってようやく、当時の状況を知ることのできる貴重な資料が発見されました。それらの資料に触れるにつけ、当時の状況の悲惨さ、巻き込まれた方々の恐怖や痛みが我がことのように感じられ、被害にあわれた皆様や御遺族の無念さを思うと、本当に心が痛みます。心から御冥福をお祈りいたします。

あの事件から60年、そして戦後74年を経た現在もなお、沖縄には多くの米軍基地が存在し続けており、沖縄県民は過重な基地負担を強いられ続けています。

この60年間を振り返ると、過重な基地負担から派生する事件・事故が繰り返され、一歩間違えれば人命にかかわる米軍機による事故も頻発しております。

今月4日には、米軍ヘリコプターの部品が浦西中学校に落下する事故が発生しました。2年前には、普天間第二小学校に窓枠が落下し、緑ヶ丘保育園でも部品落下とみられる事案が生じました。安全であるべき学校において児童生徒の安全を脅かすようなことがあっては断じてなりません。

私は、60年前と同じ悲しみを二度と繰り返さないためにも、米軍基地の整理縮小の早期実現に向けて全力で取り組むとともに、米軍機が学校の上空を飛行しないよう、日米両政府に対し強く求めてまいります。

そして、二度とこのような事件が起きない平和な沖縄の実現のため、全身全霊を捧げることをお誓い申し上げ、挨拶といたします。

令和元年6月30日
沖縄県知事 玉城 デニー

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