育林交流集会が開催されました。(令和元年12月14日)
第43回全国育樹祭の併催行事として育林交流集会が令和元年12月14日に沖縄県立武道館アリーナ棟で開催されました。
沖縄県内外の林業関係者はもとより、森林づくり活動に参画する企業、団体、高等学校、ボランティアや一般参加者など、各界・各層からの幅広い参加者のもとで、森林への関心を高め、森林づくり活動が拡大する契機となるよう、
「森から生まれ、暮らしに活きる~ウチナー木物語(きーむぬがたい)~」をテーマに開催されました。
オープニング演舞は、「琉球國祭り太鼓」による「かぎやで風」
宮沢和史氏による基調講演
シンガーソングライターの宮沢和史氏が「この島の未来を語ろう~リュウキュウコクタン(黒木・くるち)が三線に生まれ変わる未来~」と題して、基調講演を行いました。
沖縄県は先の大戦で森林が荒廃したことから、三線の棹の材料となる200年生のリュウキュウコクタンが枯渇しており、現在は外材で代用されています。
宮沢和史氏は、地域で育てたクロキが200年後、永遠の命を奏でる楽器となる未来を描いて植樹・育樹を行う楽しみ、喜びを語りました。
パネルディスカッション
- コーディネーター:沖縄タイムス社執行役員総合メディア企画局長 上間 正敦 氏
- パネリスト:与儀林産 代表 与儀 一人 氏
- 工房地球のかけら 代表 古我知 毅 氏
- 編集者 新里 香代子 氏
パネルディスカッションでは、県内での取り組み事例をもとに、県産木材の利用などについて3名のパネリストがそれぞれの視点から意見を述べられました。
はじめに林業従事者の与儀一人氏が「やんばるの森とともに生きる」と題し、自身の林業従事の体験を交え、伐採のみを見て環境に悪いという印象をもつのではなく、木材は環境に優しい資源であることを知ってほしいと語りました。
次に、木工職人で木育推進員でもある古我知毅氏は「つくるから、伝える 繋げる」と題し、家具を作るだけではなく、沖縄の木の良さを伝えていくことが、重要な手段であることを語りました。
最後に、建築士や木工芸者等と県産木材の接点づくりに尽力している編集者の新里香代子氏は「沖縄の暮らしの中に見る”おきなわの木”」と題し、住宅新聞の編集や県産木材のブランド化事業に取り組んだ自身の経験をもとに、木を育てる人、つくる人、つかう人のつながりの重要性を語りました。
参加者からは林業の後継者の問題や沖縄の木の魅力、木を暮らしに活用することについて質問があり、パネリストから地域の木を暮らしの中に使うことで地域の豊かな森づくりにつながることが示されました。
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