「沿岸域診断カルテ」

図   面   番  号

 38

沿岸域区分番号

 1

作成年月日

  年 月 日

保全性分級区分名

自然環境の厳正な保護を図る区域

沿岸域市町村名

竹富町

海域区分情報

黒島周辺海域

自然環境















 

地形・地質


 

 海底地形分類は、沿岸部はさんご礁である。沖合部は概ね急斜面であり、黒島西部に緩斜面の所がある。 海底地質分類は、さんごである。
 特異な地形・地質として、ノッチ、海岸砂丘、リーフブロック群がある。
 

藻場・干潟
サンゴ礁
 

 黒島桟橋に藻場(約65ha)が分布する。
 生サンゴの被度は、沿岸部は概ね5%未満であり、沖合は概ね5〜50%である。黒島南西部に50%以上の所がある。

動   物
 

 北西部の海浜は、ウミガメの産卵地であり、1995年にはアカウミガメ、アオウミガメの産卵が確認されている。

植   物
 


 

そ の 他
 

 赤土濃度は、黒島キャングチ近く<海底>で 5.3s/m(1987年12月)である。
 

社会環境






 

法 規 制
 

 
 

海域利用
 

 共同漁業権第24号が設定されている。
 黒島港港湾区域(地方港湾)がある。

海岸線利用
 

 沖縄トロピカルリゾート構想重点整備地区(八重山地区<マンタの海リゾート>)がある。
 

その他



 

河   川
海岸線形態

 海岸線は、概ね岩場であり、北西部・北部に砂浜がある。黒島港、伊古の海岸は護岸である。
 

景   観
眺 望 点

 一部が西表国立公園(普通地域)に指定されており、南東部にキャングチ海中公園地区がある。
 

                          特 記 事 項
















 

 黒島西岸の裾礁では、サンゴの生育状態は極めて悪く、アナサンゴモドキ類が多くみられる。黒島北岸の裾礁では、サンゴは少なく、ヒメアナサンゴモドキ、ユビエダミドリイシ、ハナガサミドリイシが少数みられる。黒島東岸の裾礁では、卓状サンゴの死骸の上にキクメイシ類や散房花状ミドリイシ、ハナヤサイサンゴ類が着生している。黒島南南西の裾礁では、散房花状ミドリイシやハナヤサイサンゴが群生しており、キクメイシ類やコモンサンゴ類も多くみられる。(「沿岸海域実態調査(宮古島、石垣島及び西表島並びに周辺離島)」平成6年3月、沖縄県企画開発部)