「沿岸域診断カルテ」

図   面   番  号

 65

沿岸域区分番号

 4

作成年月日

  年 月 日

保全性分級区分名

自然環境の厳正な保護を図る区域

沿岸域市町村名

渡嘉敷村

海域区分情報

野崎から惑涯岬

自然環境













 

地形・地質

 

 海底地形分類は、概ねサンゴ礁地形であり、沖合に緩斜面がある。
 海底地質分類は、概ねサンゴであり、沖合に砂・岩がある。
 特異な地形・地質として、完新世サンゴ礁原がある。

藻場・干潟
サンゴ礁

 生サンゴの被度は、礁斜面は概ね50%以上であり、一部に5〜50%の所がある。
 

動   物
 


 

植   物
 


 

そ の 他
 

 
 

社会環境






 

法 規 制
 

 全域が沖縄海岸国定公園に指定されており、一部が渡嘉敷海中公園地区に設定されている。
 

海域利用
 

 共同漁業権第19号が設定されている。
 

海岸線利用
 


 

その他



 

河   川
海岸線形態

 海岸線は、概ね砂浜であり、一部に崖、岩場がある。
 

景   観
眺 望 点


 

特 記 事 項


















 

・渡嘉敷島西岸(惑崖埼の裾礁)
 礁原は水深約2m、ミドリイシ類主体のサンゴ群落が発達している(サンゴの被度50〜80%)。特に樹枝状、卓状及び散房花状ミドリイシ類が多く、キクメイシ類、ハマサンゴ類、ハマヤサイサンゴ類も多く見られた。
 礁斜面もまたミドリイシ類が優占するが、卓状ミドリイシより樹枝状ミドリイシが多い傾向にあり、サンゴの被度も高く(80〜100%)すばらしい景観である。サンゴの他にウミシダ類や大型のイソバナがサンゴ群落の中に多く見られた。
・渡嘉敷島北西岸(野崎)の裾礁
 調査の結果礁嶺上部のサンゴの被度は80〜100%と高く、卓状ミドリイシ及び樹枝状ミドリイシが底質基盤を覆っている。景観としては確かに他のサンゴ礁に類を見ない素晴らしさであるが、それも卓状ミドリイシの生育状態が非常に良く、径2mを越す群体が折重なるように生えているためである。礁嶺後部に行くに従って卓状ミドリイシは更に大型になり、このミドリイシ群落は水深約20mまで続く。
 礁外は砂礫底であり、更にだらだらと落込んでいるがサンゴは少なくソフトコーラルの一種ヤナギカタトサカ Sinularia flexibilis が多く見られた。
(「沿岸海域実態調査(沖縄島及び周辺離島)」平成5年3月沖縄県企画開発部)